なんとも表しにくい独特の形状をしているフェネストラリア。

細長い葉が群生し、頭頂部は窓になっています。

 

私はフェネストラリアが大好きで、収集及び増殖を図っております。

 

フェネストラリア属は、南アフリカ原産の冬生育型の多肉植物です。

 “群玉(グンギョク):Fenestraria rhopalophylla”、“五十鈴玉(イスズギョク):Fenestraria rhopalophylla ssp.aurantiaca”、“朱鈴玉(シュレイギョク):Fenestraria rhopalophylla ssp.aurantiaca ‘Fireworth’”があります。

 

学名からわかる通り、1種類しか見つかっていません。

亜種は微妙な色形の違い程度の変異なので、見分けは花色に頼ります。

群玉は白花、五十鈴玉は黄花、朱鈴玉はオレンジ花です。

花期は秋から冬にかけてで、その姿から想像できないほど見応えのある大きなお花を咲かせます。

 

因みに、よく似ている種類にフリチア属“光玉(コウギョク):Frithia pulchara”がありますが、フリチア属は夏生育型ですので、管理方法が違います。ご注意を。

 

フェネストラリアはメセンの仲間だけあって、なかなか気難しいこだと言われますが、ポイントさえ押さえれば手を煩わせることなくご機嫌でいてくれます。

 

挿し木、株分け、種まきにて増やすことが容易ですので、ぜひもりもりに増やして楽しんでくださいね!


ポイント① 正しい置き場所

室内管理は×です。すぐに状態を崩します。

リトープスやコノフィツムと同様、日当たりの良い場所としてください。蒸し暑さに弱いので、風通しが大事です。

 

徒長してヒョロヒョロしやすいので、よく日光に当てて育ててください。

 

冬場に室内避難をする場合も、日当たりの良い場所を確保してあげてくださいね!

(0℃目安で室内管理をおすすめしますが、私は-3℃でも外管理です。ご参考までに。)

 

ポイント② 適切な水やり

生育期の秋と春にはたっぷりとお水を与えていきますが、苗の状態をよく観察した上で調整していきましょう。

 

「シワシワになってしまった」 ・・・水不足

「亀裂が入ってしまった」 ・・・水分過多

「ジュレてなくなってしまった」 ・・・水分過多+水はけ・風通し問題

「葉がヒョロヒョロと長くなってしまった」 ・・・日光不足もしくは水分過多

 

6~8月は休眠期となります。

月に数回土を湿らす程度の水やりとします。完全断水はあまりおすすめできません。

夕方の涼しい時間帯にさっとお水を与え、翌日の日差しが強くなる時間帯までに用土がほぼ乾くのが理想的です。

 

5月も終わりが近づいています。

メセン類はこれからの時期の管理が肝になってきます。

大事なかわいいこをお星さまにしてしまわないよう、どうかご注意を。


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ぜひ一緒に多肉植物の世界を楽しみましょう!