しばらく品切れしていて
ご迷惑をおかけしておりました、
ウェットスーツ用接着剤が
本日入荷しました
ナショナルボンド
20g入り ¥525
ご存知の方も多いかと思いますが
ウェットスーツはデリケートで
ツメを立てたり無理やり引っ張ったりすると
意外と簡単に破れたり切れたり
裂けたりしちゃいます
そこで活躍してくれるのがウェットボンドですが
そのウェットボンド、ちゃんと使うと
結構頑丈に接着できるんです
※経年劣化により生地自体の劣化が激しい物を除く
でも意外とちゃんとした使い方を
知らない方も多いと思うので
このブログでご紹介いたします
今回はウェットのサンプル生地を
カッターで真っ二つにしたものを
ウェットボンドで接着してみました
この通りの真っ二つのウェット生地を
これから接着します
まずはウェットボンドを接着面に塗るのですが、
今回は切りたてホヤホヤの断面なので汚れはありませんが
実際のウェットは、海水の塩分や汚れが切り口に付着し
それが原因で本来の接着力を発揮できなかったりするので
貼り合わせる断面をウェットティッシュ等でキレイにしてから
水分を完全に飛ばしてから作業に入りましょう

チューブから直接記事に塗るのではなく
爪楊枝等で少量だけをクイッとすくって
ハミ出さないように丁寧に薄く塗る方が
圧倒的に美しく仕上げることができます
ボンドをすくった瞬間、重力で下にタレそうになりますが
爪楊枝をくるくる回しているとタレにくいです。
洋服とかにタレてしまうとなかなか取れませんよ~
切れた断面に薄くボンドを塗って
よく乾かします。 (ムラなく薄く塗るのがコツです)
この工程の説明をお客様にしている時によく
『えっ乾かす!?』
と聞かれることが多いのですが、
乾かすんです。
ベタベタしてちゃダメなんです。
コレを接着剤の[オープンタイム]と言って、
塗布後、所定の接着性能が出るまで放置する
大切な工程なのです。
何で大切なのかは後でわかります。
断面がピカっと光っていますよね?
コレはまだしっかり乾燥してません。
手で触ってもベタつかないくらい乾燥させましょう。
オープンタイムの目安は
夏場で5~10分
冬場で10~20分
(気温や湿度によって変化します)
しっかり乾いたらいよいよ接着開始
右と左の生地が段差にならないよう
気を付けながら焦らずゆっくりと貼り合わせます。
左右の凹凸や左右の高さを見ながら
少しづつ貼り合わせます。
貼り合わせた瞬間、
オープンタイムを取った事の意味に気付くはずです。
ベタベタした状態で張り合わせると接着剤がハミ出たり
ヌルっと滑ってズレたりしちゃいますが
乾燥しているとハミ出ず、ズレもせずに
一瞬で接着されます。
ここで終わりではありませんよ~
接着面をムギューとつまんでいきます。
接着したところ全てをつまむようにしましょう。
圧着です。
コレも大切な工程です。
圧着をしっかりするかしないかで
のちのちの強度が全く違うんですよ~
裏側はこんな感じ
ん~。
我ながらビューティホーな仕上がりです。
そして一晩寝かせたらこんな感じに
びよ~んと伸ばしても大丈夫。
かなり頑丈に引っ付いています。
ウェット修理の作業で大切なことは
時間をかけられる時に
焦らずゆっくり作業することと、
ボンドを一度にたくさん塗りすぎない事、
自分がまるでウェット職人になった気持ちでやる事です。