小学校3年生くらいのときに、強制わいせつの被害にあった。

習い事の帰り、マンションのエレベーターに乗ったら、急に見知らぬ20代くらいの男が入ってきて、「騒いだらぶっ殺すぞ」と脅され、私は頭が真っ白になり、恐怖で動けなくなった。

マンションの最上階で降りて階段で屋上の人気がない場所に連れていかれ、下着を脱がされ大事な部分を舐められ、男の大事な部分を舐めさせられた。

終始恐怖でいっぱいで、ただ相手の言いなりになっているだけだった。

その後、帰宅したが、母に何と言えばいいのか分からず、「変な人にぶっ殺すとか言われて…」と言いかけた。

すると母は「どうせあんたがまた変なことしたんでしょ」と全く耳を傾ける様子もなかった。

私はどこかで期待していた。
「大丈夫だった?」とか安心させてくれるような言葉を言ってくれるんじゃないかと。

けど実際は話すら聞いてもらえない状態だった。
普通の子供なら、泣きわめいたりとかして甘えるのかな?
自分にはできなかった。
それくらい母の顔色を伺うのが習慣になっていた。

このことは、ずっと誰にも言えず、なかったことにして封印してた。
ちゃんと話せるようになったのは33歳になってから。
信頼できる友人だけに。

こうやって不特定多数の人の目に触れるブログで書くのは以前なら考えられなかったが、この信頼できる友人に話せたことがきっかけで大丈夫になった。

彼女も性被害に遭った過去があるのと、子育てや人間関係の悩みを分かち合える人だから、話せたんだと思う。
彼女と出会えて本当に良かったなと思う。

強制わいせつ被害に遭ったこともショックだったけど、そんなショックを受けた時に一番分かってもらいたかった母に分かってもらえなかったことが何よりショックだった。
それをきっかけに、「人間なんて信じないぞ」と無意識に深く決断した。
旦那にもちゃんと話せてない。

自分の子供が「人間なんて信じないぞ」と思いながらずっと生きていってしまったら、親である自分をずっと責め続けそうだ。

今子育てをして思うことは、子供は大人が思うよりはるかに色んなことを感じ取ったり学んだりしている。
ごまかしとか通用しない。

だからしんどいけれど、子供と(自分と)ちゃんと向き合って対話していきたい。