とある日のワイン。
シャルル・ヴァン・カネット ブルゴーニュ・シャルドネ 2014
シャルル・ヴァン・カネットはアラン・ユドロ・ノエラの三代目当主。
そのシャルル・ヴァン・カネットが買いブドウで作るプライベート・ネゴシアン。
これは若いブルゴーニュ・シャルドネのクラスそのものようなワイン。
果実味はそれなりに豊かだが、緊張感がやや中途半端なのは値段なり?
ぼちぼち美味しいけど印象に薄いが先に小化けはしそうだから、ちょっと現時点での評価は申し訳ないワインかな。
緊張感と言えば遅ればせながら、恩田陸氏の直木賞受賞作のこの本を読んだ。
恩田陸 蜜蜂と遠雷
ちょっと緊張感とは別の感覚なのかもしれない。
刹那の快感とは逆のダラダラと続く恍惚感。
何気ない場面の何気ない表現にずっと泣きながら読破。
作者の意図するところとはまるで違うのかもしれないがこの本は私にとっては官能小説。
テーマの一つに私の人生のテーマでもある『ギフト』に色々な意味で掘り下げているのも、私の心の襞にシンクロしたのかもしれない。
思えば今を遡ること遥か昔、彼女と私は勝者側と敗者側に分かれた時間を共有したことがある。
やっぱり『ギフト』ってあるよね。
あらすじとかは世間に溢れているだろうし、敢えて触れません。
興味がある方は是非読んでみて。