イル・ソーレ、増井さんのイタリアワイン講座♪←勝手に命名(爆)
お食事に伺う度に色々お聞きしたり教えてもらったりしています。
お任せで驚くほどの種類のワインを出して頂いているのです。
今回のワインはシチリアの勉強でした(笑)
シチリアのワインの産出量はイタリアでベスト5に入ります。
四方を海に囲まれ空も海も澄んだブルー。
緑は少なく、石灰質と凝灰岩(ぎょうかいがん)からなる土壌です。
魚介類が豊富なこともあり、生産の6割が白ワインです。
インソリア カーゼ・イビディーニ 2010 ヴァッレ・デッラカーテ
品種:インソリア
インソリアはシチリア原産の品種。
以前はマルサーラの原料となったり、他の地方のワインにアルコールとボディを与えるために使われていました。
現在のシチリアではインソリア単独もしくは少量のシャルドネ、グリッロ、カタッラット、グレカニコ、ソーヴィニョン・ブランなどとブレンドして作られるワインが多いようです。
トスカーナ地方ではアンソニカとして知られています。
このワインは女性の醸造家のもの。
土着品種とテロワールを最大に生かすワインを造っている、とても意欲的な女性だそうです。
ミネラルを強く感じて、これ単体ではちょっと飲みにくい。
カラヴァリオ・サリーナ ビアンコ 2009
品種 : マルヴァシア デッラ リーパリ
標高250~450mの高地に広がる、溶岩由来の非常にミネラル豊かな土地。
葡萄は有機栽培、ビオではないみたいです。
オーガニック(有機)とビオは違いますから!!
映画「イルポスティーノ」の撮影舞台で島民2400人、ワイン生産者5軒のみ。
中世にアマルフィからの移民が持ち込んだ地ブドウで造られるとてもレアなワイン。
こういうワインが入ってくるようになったと話してくださいました。
ipadを使い地理の説明をしてくださった増井さん。
本当に勉強になります(笑)
こちらもミネラルが強いです。
飲みこむ時のひっかかりは弱く嫌いなタイプではないです。
比較試飲。
トリノーロを送り出し、トスカーナの無名の地、サルティアーノを一躍有名にしたアンドレ・フランケッティ。
フランケッティ氏が、もう一つワイン産地として求めたのがシチリアです。
エトナ火山の北斜面の標高600~1000mの溶岩が多い畑から2000年試験醸造。
2001が初ヴィンテージとなったパッソピシャーロは、ネレッロ・マスカレーゼからの赤ワイン。
そしてパッソピシャーロの白ワインを生み出すべく試行錯誤。
最適な白品種に選ばれたのが、さらに標高の高い畑「グアルディオラ」のシャルドネ。
2007が初ヴィンテージとしてリリース。
こちらもミネラルしっかり。
ネレッロ・マスカレーゼはシチリアの土着品種で、熟すのがとても遅い葡萄です。
土着品種のイメージからすると飲みやすく、柔らかいタンニンだと思いました。
シャルドネですが、イタリアのシャルドネってお味(笑)
売れるワインを造る為に国際品種を手掛けてしまうことが多かったようですが、原点回帰が昨今の流れだそうです。
土着品種の白との比較として紹介してくださいました。
この考え抜かれたワイン構成(爆)
楽し過ぎます♪
プラムバーゴ 2009 プラネタ
品種:ネロ・ダーヴォラ
プラムバーゴという花の色とネロ・ダーヴォラの葡萄の色が似ていることからついた名前です。
すみれの花の香りがくすぶり、柔らかいタンニンでとても飲みやすい。
仔羊にとっても合ってます♪
とても気に入りました!!
サリエル・デ・ラ・トゥール 2005
品種:シラー主体 メルロ カベルネ・ソーヴィニヨン
シラーらしいスパイシーな強い味わい。
ここまで比較しながら試飲してくると、まったく面白みがないワインでした(笑)
味はとっても美味しいんですけれどね(爆)
最後にもうひとつ。
プラネタが手掛けたDOCGワイン、チェラスオーロ・ディ・ビットリア
シチリア唯一のDOCGワインです。
ネーロ・ターヴォーラ主体でフラッパートが補助。
フラッパートはシチリアの土着品種で、他地域では栽培されていない葡萄です。
若葉の爽やかさを持つ葡萄として知られているようです。
チェラスオーロはイタリアではロゼを指しますが、近年は濃い色調のものが出回っていて、ロゼという感じではありませんでした(写真撮り忘れ)
特定の古くからの地域で造られたもの「クラシコ」の表示がされていました。
プラネタは300年に及ぶワイン造りの歴史を持ちます。
プラネタ家のディエゴ・プラネタによって設立されました。
シチリアの独特な環境に国際品種を適合、シチリア固有なブドウ品種の認知、魅惑的で歴史あるシチリアのDOCの復活という3つのゴールを掲げ、2005年ついに「チェラスオーロ」がシチリアで最初のDOCGとして認められるに至りました。
最後の〆(爆)
グラッパはヴェネト州のものですが何か?(爆)