中国語の発音について、第十五回目を綴らせて頂きたいと思います。

 

 

今回は、前回の単母音に続き、今回は二重母音についてお伝えさせて頂きます。

 

 

 

二重母音には、ai / ei / ao / ou / ia(ya) / ie(ye) / ua(wa) / uo(wo) / üe(yue)  の9つがあります。

 

※(  )内は表記時のピンインです

 

 

 

この9つのピンインは、全て単母音のアルファベット

 

a / o / e / i / u / ü 

 

から成り立っていることが分かりますが、それを踏まえた上で、当時私が練習していた時に心がけていた事を、二つ取り上げてみます。

 

 

 

1、左から順番に、アルファベットを一つずつ丁寧に読む。二つのアルファベットを繋げて別の音にして読まない。

 

 

一つ一つのアルファベットの読み方は、 ei / ie(ye) /  üe(yue) の「e」の音以外は、すべて中国語の短母音の読み方になります。

※ この三つの「e」の読み方については、別途お伝えさせて頂きます。

 

 

 

では、「ai」を例に、具体的にお伝えします。

 

 

単母音「a」の発音をした後に、短母音「i」の発音をします。イメージとしては、二重母音の「ai」を一気に発音するのではなく、「a」と「i」を一つずつ順番に発音するという感じです。

 

 

「a」と「i」は連続して発音されますが、お互いの音が混ざって違う音にならない様に注意が必要です。「a」を発音している時は「a」だけ、「i」を発音している時は「i」だけを発音するようにします。

 

 

 

 

特に、ピンインの表記時に「i」が「y」に変わったり、「u」が「w」に変わる音は、そのアルファベットから、日本語の「ヤ行」や「ワ行」の音をイメージしがちですので、あくまで二つの短母音を順番に正しく発音するようにします。

 

 

例えば「üe(yue) 」。表記「ユエ」とイメージしがちですが、このピンインの最初の発音は「ユ」の音ではなく、「ü」(ウムラウトu)の音ですので、注意が必要です。

 

 

 

 

では、先に挙げました例外の「e」の音について、お伝えします。

 

 

ie(ye)と üe(yue)の「e」は、単母音の「e」の音ではなく、ほぼ日本語の「エ」の音になります。

 

 

ei の「e」は、発声の瞬間は、単母音の「e」の音です。しかし発声後は、口を横に広げる単母音の「i」の音に移行するため、丁度短母音の「e」と、日本語の「エ」の間のような音になります。

 

 

日常会話のスピードですと、日本語の「エ」と発音してしまっても問題ありませんが、厳密に言うと少し異なります。

 

 

 

 

2、発声する前に、二重母音の左のアルファベットの発音の口の形をセットして発音し、右のアルファベットの音の口の形を保ったまま、音を止める。

 

 

最初の発声時は問題ないと思いますが、発声が終わる前に口の形が変わり、音に変わってしまう場合があります。この場合、

 

 

① 口の形を保つことを意識する

 

② 口の形を保ったまま音を止める

 

③ リラックスする

 

 

と言う順番で取り組むと良いと思います。

 

 

② をお伝えすると、無意識的に発生時間を短くされる方も見受けられますが、音を短くすると正しいかどうかが分かりづらいので、0.5秒くらい伸ばした後に止めた方が良いです。

 

 

是非一度お試しください。