「ヤバいんちゃうん、これ…」

 

 

と思った瞬間!飛行機は急激に高度を下げ、

 

「キャア!」と言う声も!

 

 

もしかして、これ?初の海外行きで?と思った瞬間に、アナウンスが。

 

 

「〇&#×※$▽?&”◇◎、◎△$♪×¥●&%#。」

 

…中国語なので、サッパリ聞き取れず。余計不安。

 

 

大丈夫かなぁ…と心配するしかないので、心配していると、

 

「ドーン!」と言う音とともに、飛行機が激しく揺れるのを感じました。

 

 

真ん中の席でよくわからなかったのですが、どうやら無事上海に着陸した様です。。。

 

 

当時は、上海の東の浦東には空港が無く、西の方の「虹橋空港」に着きました。飛行機がさんざん遅れたため、着いたのは恐らく夜の8~9時頃。

 

出迎えてくれたのは、空港の建物の、ぼんやりとした明かりと、40ワットっぽい、いまいち明るくないオレンジ色の街灯でした。

 

 

そして飛行機を降りた瞬間に、「ウッ!」となりました。空気全体に黒酢のにおいがしたからです。

 

多分人によって感じ方が違うと思うのですが、中国に限らず、海外に行くと空気のにおいって、色々違うんでしょうね。

 

 

何これ?どこの空気を吸っても黒酢の匂いやん。何で空気に味ついてんの?どこの空気を吸っても熱いサウナみたいやん。これから、ホンマにここで生活すんの?マジか?

 

多分飛行機の揺れと疲れで、軽く頭が痛くなっていたと思いますが、そのイライラを「黒酢」にぶつけてたんだと思います。

 

 

一応黒酢の名誉の為に。

 

今の私の中では、生のニンニクとともに、水餃子に必須の友です。

 

 

多分みんなも疲れと黒酢にやられたんでしょうね。あまり話もなく、とぼとと入国手続きをするために建物の中へ入っていくと、古い、昔の刑務所か役所っぽい建物で、しかも!私たち以外、人が全く見当たりませんでした。

 

 

初めての海外の空港だったので、これが正常な状態かどうかも分かりませんでしたが、そのまま歩いて行くと、さすがにイミグレには人がいて、仕事していましたが、隣同士で話しながらです。(パスポートちゃんと見てんのか?)

 

 

多分、

 

A:なんやねん、こいつら、こんなおそから来よって。ダルいなぁ~。

 

B:ほんまやなぁ~。それより、今日の晩御飯何?

 

A:知らんわ。多分ダンナがなんか作ってくれてると思うけど。そうそう、うちのダンナ、料理結構うまいねん。今度食べさせたげるわな。

 

B:ホンマ!ほな、今度行くわ!

 

 

みたいな会話してたんでしょうね?

 

※会話の内容は当然フィクションです(笑)

 

 

で、イミグレを抜けて、再び40ワットっぽい街灯しかない外へ。今から考えれば、奇跡的だったと思いますが、バスが待っていてくれて、無事、ホテルまで届けてくれて、ホテルも確かちゃんと夕食を用意してくれていました。

 

初めての本格的な中華料理でしたが、みんなおなかがすいていたんでしょうね。変わった味やな~と言いながら、モリモリ食べて、部屋に戻って寝ました。

 

 

翌朝から二日間は、上海、蘇州の観光。まず驚いたのが、バスを乗る為にホテルから出たら、ホテルの両隣ががれきの山!でした。その隣が、何かの建物で、さらにその隣からがれきの山…と言う感じの、まさにこれから発展するぞという感じの風景でした。

 

 

そしてご多分に漏れずですが、観光では、

 

 

 

 

モー娘気分で公園で太極拳を踊っているおばあちゃんの団体

 

カエルやパンダの形をした、おなか一杯で口からゴミがあふれているゴミ箱

 

小銭が無くて軽くピンチだった、お金を取られるトイレ

 

言ってることは分からないけど、物乞いだと分かる物乞い

 

袋を見ても、何味か分からないから買わなかったアイスクリーム

 

何故か紙に書いてそれを売らずに、地面に水で字をかいてるおっちゃん

 

ござ引いて大声でなんか叫びながら、なんか売ってるおばちゃん

 

私たちカモを一網打尽にするために必死だった土産物屋のおっちゃん達

 

元気を取り戻したみんなが、中国通っぽくしきりに騒いでいた「外灘」

 

私は当時外灘が上海の有名な場所だという事すら知りませんでした (-_-;) 

 

 

 

「これが中国か… わけわからんけど、おもろいやん」

 

とても新鮮な体験でした。

 

 

そして、その二日間の観光を終え、中国語の授業を受けるために、西安の西北大学へ、向井が向かいました。

 

 

 

………。

 

 

 

気候も大分寒くなってきましたね。あ~さむっ!

 

風邪には気をつけてくださいね!