写真のネガを整理していたら、初めて購入したパソコンが出てきた。
Nikonのフィルムスキャナーでスキャンすると30年前の私とAppleIIが現れた。
(こんなにデブっていたのかしら。今は10キロ以上減量している。)
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今は亡きスティーブン・ジョブスとスティーブン・ウォズニアックによる不世出のPC、AppleIIだ。
メモリは48KB(MBでもGBでもありません)、CPUは6502(任天堂のファミコンと同じ)、フロッピーは5インチ片面短密の100KBちょっと(MBでもGBでもTBでもありません)、HDD無し
(まあ当時のNECのPC800は日立のBasicMasterはフロッピーさえ無くカセットテープが入出力装置だった)
これで70万円以上した!!!後にも先にもこんなに高いPCを買ったことはない!!!
しかし会社で最初に使ったIBMメインフレーム(システム360)はメモリ128KBで数億円だった。
個人でコンピュータが買えるとは非常に驚いたものだ。
メインフレームでPL/Iやアセンブラでシステム開発をやっていたのでパソコンなんか簡単だろうと思っていたが、これはとんだ大間違いだった。
メインフレームはOSや開発環境が整っていて各種ユーティリティがあり、アセンブラもマクロが揃っている。
ところがパソコンは一から全て自分でやらねばならない。
70万円(30年前の70万円ですからね)という大金をはたいたのに何もできないでは済まされない。
毎晩2時3時までPCと格闘し、本当に首が回らなくなってしまった。
当時PCの標準言語であるBASIC(後年のVisual Basicとは全く別物)には馴染めなかった。
暫くしてUCSD-PシステムというOSが発売になり、Pascal言語が使えるようになってから何とか物になった。
それから続々とゲームソフトが売り出され、AppleIIはもっぱらゲームマシンと化してしまった。
(散々ゲームをやった反動か今は全くゲームに興味は無い)
AppleIIの次に購入したのはNEC 9801M2、この購入直後に9801VMが出てすっかりNECが嫌いになり今に至るまでNECのPCは購入したことがない。
その次はIBM PC/XTの台湾製海賊版。この頃からパソコン通信が始まる。
国内はまだ商業BBSが無く、アマチュアBBSのみ。最初は300bpsとか1200bps。
高価な米国Hucom製2400bpsモデムを思い切って購入する。
今のインターネットBフレッツの100Mbpsをビットに換算すると104857600。これに対し2400という遅さだ。
米国のコンピュサーブに入会したが、KDDのVenus-pというパケットサービスで2時間通信したら巨額請求が来て青くなった。(今のインターネットは嘘のように安価だ)
暫くAppleから遠ざかっていたが、他のコンピュータとは全くコンセプトが異なるリサやマッキントッシュが開発され、また欲しくなった。
マッキントッシュはMacPlus、SE/30、II CX、LC475と4台も購入してしまった。最後のLC475はまだ持っている。
マックはMC68040が最後、PowerPCに移行してからは購入していない。
会社はWindowsになったので、80486DXのCPUを購入し自作機を作った。
当時のWindows3.1はマックに比べるとお粗末極まりないものだったが、会社で使っているのでやむを得ず使う。
何とか使えるようになったのはWindows95から、WindowsNTや2000になってやっと安定した。
そのあとはPentium、PentiumII、PentiumIII、PentiumIV、Core2Quad、Corei870、AMDK500、AthlonX2、Phenomを使って自作機ばかり、ノートPCも何台買ったのだろう(忘れた)。
そう言えばAmiga500を買ったのを忘れていた。確かMac Plusの後だ。
ダサいデザインの安いPCだったが、驚くなかれMacをエミュレートし、フロッピーをフォーマットしながら動画を映すなど今のWindowsにも負けないマルチタスクを実現していた。
技術は最高だったが経営者がアホで潰れてしまった。
その他Parm Pilot、Work Pad、最近はiPod touch、iPad、iPhoneなど。
パソコン通信はIBM PC/XTやマックの時代のアマチュアBBSから始まり、日経MIX、Niftyサーブ、そしてインターネットになる。
インターネットはWindows95でTCP/IPが標準で付いて爆発的に広がったが、その前のWindows3.1の時からやっていた。
勤め先の業界間の連絡はe-mailだったのでインターネットが必須だった。
Windows3.1にはTCP/IPが付いていないので5万円ほどで通信ソフトを購入した記憶がある。
自宅マンションの屋上に最初は10Base-Tの同軸ケーブルを設置、これは室内用ケーブルを無理やり使っってしまった。後日、屋外用のカテ5Eを設置。
マンションの4階の自宅と1階の別室は当初無線APとイーサネットコンバータで通信していたが、こちらも有線を設置し今はギガで通信している。
それにしても一体いくらコンピューターにつぎ込んだのかしら。
家内からはマンションが買えたのにと責められる。(そんなには使っていないと思うが)
 
こんなことを書くと最初からコンピュータ業界の人間かと思われるかも知れないが、入社したのは某総合商社。たまたま配属されたのがシステム部門だっただけ。(それ以来ずっとシステム関係の仕事だが)