家庭訪問 | 天気屋おっかさん劇場 第弐幕

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3人の子育てもひと段落 
ライター&さしえ作家のアラフィフかあさん
ゆるりきままな日常つれづれ日記

高校にもなって家庭訪問があるとは思って見ませんでした。

私立の進学校だからなのか…わかりませんが…。

正直、そのために仕事も午前で上がって、午後から家の片づけや掃除にいそしんだわけで…。


入学後、長男は選抜クラスに入ったもんで、帰宅も遅ければ、帰宅後も宿題や課題を片付けるために日々、深夜まで勉強ばかりしています。

翌朝も普通に起きるので、睡眠時間がほとんどないと思います。

見ていて、痛々しいくらい。

高校に入るためにやってた受験勉強より勉強してる。


私のイメージでは、私立高校は入ったら遊べる余裕があると思っていました。

なんのなんの…イメージが全然違いました。

まあ…選んだ高校がそういう高校で、そういうコースだから仕方ないのですが…。


それなのに、選抜クラスですから少々勉強ができても、順位が思ったより低いので焦ってしまいました。

このクラスにいる限り、できて当たり前で、上位のやつらは涼しい顔しているわけです。

どんな内容の勉強しているのか、教科書や問題集を見ても、難しすぎてさっぱりわかりません…私には。


私も一応高校時代は進学校にいたのですが、20年以上も前の話ですから、もはや過去の遺物になってます。そもそも勉強が嫌いになったのも高校に入ってからでしたので、余計と私の記憶には高校時代にならったことは残っていません(笑)


まあ、そんな恥ずかしい自慢話はさておいて…。


今回、絶対上位ヒトケタに食い込んで行けるだろうと思っていたのが、思いのほか苦戦した結果が出たため、家庭訪問で何を言われるやらと少々ナーバスになっている息子…。

先生が来られるまでの数時間、イライラし通しで、いすに座ってテレビを見ていますが、気持ちは完全に上の空。

足がやたらとびんぼうゆすり。

息子は、担任の先生との距離感がまだ取れなくて、余計と緊張しているようです。

噂ではかなり厳しい先生とのこと。

結構返答がキツイらしく、切り捨てゴメンな感じだそうです。

まあ、息子も優柔不断ではっきりしないところがあるから、そんな時にズバリと言われるんでしょう。


でも異常に息子が緊張する様子を見ていたら、最初はそんなに気にもしていなかった私まで不安になってきて…。

息子曰く、「多分、見捨てられてたら、家庭訪問の時間、すっげー早くすむらしいけん、俺どうしよう。」

前日までに友人たちの話も聞いたようですが、


時間が来て、訪ねてこられた先生。

お父さんに任せようと思っていたのに、お父さんは今日に限って帰宅が遅い。

謀ったな~とか思いながらも、平常をよそおい、お茶をいれて出しました…。


まあ、通信簿とかプリント一式を渡されて、話開始です。

どういったって勉強のことが中心ですわな。
1年生ですが、もう志望大学の話が普通に出ています。

この家庭訪問では理系に行くか文系かの確認をするそうで、それくらいは決めておくようにとのことでしたので、前もって話をしておりました。

今回の成績があまり芳しくなかったことを踏まえて、こちらから先に予防線。

まだ学校の流れに完全には慣れていないこと、自宅に帰ってからも時間配分があまり上手でないので、課題に時間がかかることなど、気になる点を先生に相談。

すると、先生は1日の時間の使い方だけではなく、丁寧に1週間の時間配分まで、なんだかんだとアドバイスしてくれました。


途中でお父さんが帰宅し、私たちが深刻そうに話をしているのを見て、茶々入れるので、途中でそれを逆に制してみたりして、少し雰囲気は和やかになりました。

結局1時間くらいはいらっしゃったでしょうか。

最後はあしがしびれて立ち上がれない母……。

先生もさぞやしびれていたことと思います。でも、笑顔で去って行かれました。


息子が言うほど怖い先生でもなく、私から見ればまじめで仕事熱心な態度に好感を持ちました。

絶対この先生は頼りになると思います。

そんなことも先生が帰った後に話しました。

その日から息子の先生を見る目が変わったようです。

前日までは、先生のことが怖くて苦手という印象で学校が嫌だったようですが、自分の悩みを真剣に聞いてくれてアドバイスしてくれたことで、信頼感を持ったようです。


大人数だとうちの息子のような消極的な性格の生徒は、自分の意見なんかどうせ届かないと最初からあきらめて、不満だけがたまって行ってしまいがち。

家庭訪問なんか、高校になってまでしなくてもいいと思いましたが、こういうこともあるんだと改めて無駄ではないのだと気づきました。

正直大変な道のりですが、自分を信じて、気持ちを奮い立たせて高校生活に臨んでほしいと思います。