なんだか外が騒がしい。
見ると、登録担当の手を振り払って、犬がずんずんこちらに歩いて来る。
「てんさん!あなたね、たった今、ここに到着したんですからね、まずは登録をしてもらわないと困るんですよ。それからまだ他にも手続きが必要なんですよ!」
「長い虹の橋を歩いてきたんじゃ。お腹が空いたぞ。オレ様になにか食わせるのじゃ。」
こりゃあ、おさまりそうにないので、おれが
「わかったよ。食べていってもらってよ。終わったらおれが役所に送るから。」
と、いうが早いか、てんさんはずんずんと店に入って・・・
ん?
おれ「ちょっと待って!その、うしろにくっついて来たのは?」
てんさん「え?」
・・・・・・・・・・・
てんさん「はる!おまえなんでここに?!」
はる「てんちゃんが、ふらっと出かけたから。」
おれ「ついて来ちゃったの?」
はる「そう」
・・・・・・・・・・・
おれ、てんさん、登録担当は、お互いの顔を順番に見る。
えーーーーーーーーーーー💦
てんさんにくっついて虹の橋を渡って来ちゃった、って。
登録担当は、顔がもうまっ青だ。
「ちょっと、確認してきます!」
とだけ言って、すっ飛んで行った。
「とにかく、座って。ご飯作るから。」
つづく