会議で、ある利用者さん=Sさんの息子さんの報告を受けていた時のことです。

 

このところのSさんの息子さんは不穏な時間が長く、それらを保護者さんにも報告しないと、みたいな話になった時、担当者が

 

「保護者のSさんの性格に配慮し、慎重に対応したいと思います」

 

と言いました。

 

その時、突然、私の心にモヤモヤが生まれました。

 

このブログでも何度も登場しているSさんと言う高齢の保護者さん。

 

某相談員さんに「あの人はしかるべき診察を受けたら何かしらの診断名が付く」と言われたSさん。

 

私にハラスメントまがいの発言を数年に渡り繰り返しているSさん(Sさんに会った後は2~3日寝つきが悪くなります)

 

何かしらの集まりにやってくると、司会に当てられてもいないのに勝手に大きな声で話し始め、時には言いたいことだけ言って「まぁどうせ私の意見なんて却下されるでしょうけど!」みたいな捨て台詞を残して去り、その場を混乱させるだけのSさん。

 

そんなSさんは・・・

 

その性格に配慮した対応をしてもらえるんですね。

 

へ~・・・いいね、いいよね。

 

そんな配慮とか、多分私してもらったことないわ、なんて僻み根性?がムクムク。

 

配慮、配慮かぁ、いいなぁ。

 

好き勝手なこと言って、して、それゆえに、その性格ゆえに配慮かぁ。

 

でもでも。

 

配慮も、親切とか思いやりとかと同列で。

 

お互いにしあう、配慮しあう、親切にしあう、思いやりを持ちあう、が良いんじゃないかなと。

 

と言うか、配慮する人、される人ってなぜか固定されてるんですよね。

 

配慮される人はずーっとされるし、配慮する側の人はずーっと誰かに配慮しないといけない。

 

それっておかしいと思う。

 

当たり前じゃないと思う。

 

チェ・ウニョン著の「わたしに無害な人」と言う短編集の「砂の家」と言うお話に

 

「どうして理解しなきゃいけない側は、いつも決まっているんだろうか」

 

と言う言葉があるんだけど、本当にそうだと思う。

 

ここ最近、役員決めの互選会で浴びせられる

 

「やれる人、出来る人がやるべき。私達は弱いから配慮して、強い人が代わりにやって」

 

と言わんばかりの重圧しかり。

 

そこにエゴを見ないようにするのは至難の業。

 

伊藤朱里著の「きみはだれかのどうでもいい人」には

 

「困った人には優しく、弱い者には救いの手を、できることは補い合って。その美しい言葉によくよく耳を澄ましてみれば、だからよろしく、と無責任に肩を叩く音が後ろで響いている」

 

と言う言葉があって。

 

困ってる人、弱ってる人に優しく、配慮してあげるのは素晴らしいことだけれど。

 

問題はその関係性が固定化していると言うこと。

 

配慮する側は延々、死ぬまで周りの全ての人に配慮することを求められ。

 

その圧に従わなければ人でなしのように罵られ。

 

配慮される側は延々、死ぬまで周りの全ての人に配慮してもらい。

 

思うがままに振舞っても最終的には誰かが責任を取ってくれて。

 

・・・それが固定化されてるってこの世は地獄ですか?

 

日常出会う、一応同等と言うことになっている関係の中で(同法人の会員同士、ママ友、ご近所さん、幼馴染他)配慮される側とする側がいるのは。

 

どう考えてもおかしいと思う。

 

人間関係は、出来れば「お互い様」がいいですよね。

 

それが出来ないなら、配慮するばかりの関係なら。

 

その場から去るのが、自分を守るために有効なのでしょう。

 

逃げるが勝ち!と言う言葉もありますし!(⊃∀`* )

 

そう言えば2024年4月1日から、障害者差別解消法が改正され、合理的配慮の提供が義務化されるそうです。

 

※「合理的な配慮」とは?

他の人や状況に対して公平で適切な配慮や考慮をすることを指します。これには、個人の利益や感情に基づく判断ではなく、客観的な情報や事実を考慮して合理的な判断を下すことが含まれます。また、他の人の権利や利益を侵さないように注意深く行動することも重要です。例えば、職場では社員間の公平性を保つために、仕事やプロジェクトの配分において個人の能力や貢献度を考慮する必要があります。また、身体的な障害を持つ人に対しては、アクセシブルな環境やサービスを提供することなども合理的な配慮の一例です。

でもって、

 

※合理的配慮の考えを取り入れた法律「障害者差別解消法」とは?
この法律はすべての国民が障害の有無によって分け隔てられることなく、相互に人格と個性を尊重し合いながら共生する社会の実現を目指すために、2016年4月1日に施行されました。行政や民間事業者に対して障害を理由とした不当な差別的な取り扱いを禁止するほかに、障害者から社会的障壁の除去の意思表明があった際に、過重な負担にならないときは必要かつ合理的な配慮をするように努めなくてはならないということが定められています。

 

ちなみにこの法律では「障害者」を以下のように定めています。


「身体障害、知的障害、精神障害(発達障害を含む。)その他の心身の機能の障害(以下「障害」と総称する。)がある者であって、障害及び社会的障壁により継続的に日常生活又は社会生活に相当な制限を受ける状態にあるものをいう。」

 

私も障害者の親だから、こういう法改正は賛成の立場を取らなければいけないのかもしれません。

 

だけれど、正直なところ、多分批判されるけど、私の性格がひん曲がってるからだろうけど

 

配慮を義務にしちゃっていいの?

 

って思うんです。

 

配慮って、してもらったら、もちろん「ありがとう」だけれど、「配慮するのが義務」と言うのはどうかと思う。

 

まぁでもすごく軽度のお子さんとかで、一般の方と触れ合う機会が多い方なら、こういう法律があると助かるんだろうな。

 

それはわかるけど。

 

・・・まぁいいけど。

 

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久々にパウンドケーキを焼いてみた(*´▽`*)。

 

 

ベーキングパウダーは使わず、共立てのスポンジケーキに近いレシピで作りました。

 

パウンドケーキは簡単だし、日持ちするから便利ですね♪

 

 

 

 

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