雅幸に別れを切り出すも、
すんなり別れてもらえなかった。

束縛はやめる、
開業の話も二人で考えていこう、
実桜が今、無職でも引け目に感じることはない、
人生にはそんな時もあるし、
俺は全く気にしていない。

実桜が病んでいるから、人一倍そう思うだけで
周りから見たら誰も気にしてなどいない、
無職でも実桜は俺にとっては大事だし、
実桜の代わりはいないから... と。


私はもう雅幸への気持ちがなくなっていて
別れる理由を探していたのもあった。

でも、なんだかんだで別れてもらえない... 


束縛はしないと言ったけれど、正しくは、
口に出さないだけになったというのが現実で
すぐに顔に喜怒哀楽を出す雅幸は
言うのを我慢していただけだった。
それもすぐ態度に出るような... 
暴力や暴言はなかったけれど、
態度はこわかった。


開業で私にしてほしいことも根本は曲げず、
時間を掛けて私が折れるのを待つような話だった。



そんな微妙な関係の中で、
私は他に気になる人が出来た。

浮気をしたら別れるとなるはずだ、と
気持ちに素直に迷わずそっちへいった。
最初はメールからご飯や会うようになっていった。


気になる人と付き合えなくても、
雅幸とは別れたい。
そう思ったから... 


やり方も考えもサイテーだったけれど.........  


続く