雅幸と付き合ってすぐにペアリングを買った。
私も若かったから、ペアリングに憧れていて、
私が選んで購入した。
安物だったけれど嬉しくて毎日身に付けていた。
私の誕生日がすぐにあり、
サプライズで指輪をプレゼントしてくれたり、
一泊で温泉旅行やディズニーにも行った。
交際期間は8カ月だったけれど、濃密だった。
すごく楽しかったし、
雅幸は私に尽くしてくれた。
私をいつも優先して考えてくれていて。
体調も無理しないよう常に気遣ってくれる。
遊ぶ計画も全て雅幸が立ててくれるし、
運転もずっとしてくれるし楽だった。
付き合ってから判明したのが、
雅幸は私の友達♀の、
血縁関係はないが遠縁みたいな間柄で
生まれた時から幼なじみのような
幼稚園まで一緒の仲だった。
友達♀も、
雅幸の家族はいい人達だから
嫁にいっても全く問題ないよ!と
言っていて(笑)
かなりびっくりしたが、世間も狭いし、
私の交遊関係も狭い中で育まれていたのだ(笑)
友達♀と三人でもご飯を食べに行ったり
するようになった。
それらもあり私は雅幸に絶大な信頼もあった。
雅幸は私にハマってると言っていた。
どんどん好きになる... と。
それと共に次第に束縛と支配欲が強くなっていった。
俺は実桜のことがこんなに好きなのに。
実桜のことを一番に考えてるのに。
実桜と会いたいから睡眠削って勉強もしているのに。
何で実桜は俺の言うこと聞いてくれないの??
って......
続く