デートの数日後、バイトの上がりが一緒の日に

耕平がちゃんと話がしたいと

公園でベンチに座り落ち着いて話をした。


ちょっと気まずい雰囲気だったけれど

私は、はっきり言った。


耕平、私、好きな人いるって言ってたよね、

だから付き合えない。


耕平が私のことが好きなのは

なんとなくわかってた。

でも、一緒にいて普通に話せて楽しかったのも事実。


好きな人と付き合えなくても

耕平とは付き合えないから、と。


本当のことをキッパリと。

私はこうゆう時こそ... 

もうちょっと嘘を言えばいいものの、

本気で正直なことを伝えてしまう。


でも、この時は真面目で真っ直ぐな耕平に

ちゃんと言わないと!って気持ちだった。


本音をぶつける勇気があった。若かったから。



耕平は、デートの時に歯切れの悪い私の様子から

自分に気がないことは理解していたらしい。


でも、私に彼氏はいない。

例の好きな人やらと遊んでる様子もない。

楽しそうに話もしてくれてるし、

デートして押せば付き合えるかも、と

思っていたらしかった。



私が断った後でこのような話をしていた。


谷井が彼氏いたことないって言うから

マジかよ何で?とは思ってたけど... 


谷井は好きな男の前では良く思われようと無理して

だいぶ作ってるだろ??ぶりっ子ではないけど(笑)

おまえ見てたら何となくわかるし!


俺となら普通の谷井でいてくれればいいし、

むしろおまえはそれがいいんだよ、楽しいし。


谷井も俺にしとけば楽だろう思った。

最初は俺のことを大して好きじゃなくても仕方ない。


向こうが完全に無理な相手ならば

谷井がすっぱり諦めて、俺と付き合って、

ちゃんと好きになってくれればいい、

まで思った。

俺は、一緒にいて楽しければいけるかなって。

ここで谷井が俺を選んでくれたら、

受け止めてやれると思ったし。


それにぶっちゃけカッコ悪いけど... 

俺も女と付き合ったことないから色々知らないし

それなら丁度いい相手だと思ったのもある。



キャンパスライフで彼女がいて、

みたいなリア充を味わいたい。

彼女いたことないから誰かと付き合ってみたい。

でも、好きな人がいいじゃん??


それには谷井がいいなって思ってたんだよ!と。



続く