【認知症の検査を受けるって】




父の様々症状の原因を探るべく
その検査の一つとしてまず受けた認知症の検査



父がこの検査を受けたのははじめてではありません



数ヶ月前にも、心療内科のドクターに勧められ、
メモリークリニックで検査をしました。
この町で在宅ヘルパーをしていたので、
このクリニックを紹介されるということは…
そういうことなんですね…とわかるぐらい
認知症に特化したクリニック




その時も私は父に、
認知症の疑いがあるようには思えていませんでした
それでもドクターが言うならばと、詳しい検査をしました



父にも説明しました
父からしたら、屈辱的な質問をされると思ったからです
 


バカにしてるのか!と思うかもしれないけどね、
マニュアルのある検査だから、
聞かれたことにただ答えれば良いからと。



合わせて、脳の検査やら色々とみてもらい、
結果、医学的に認知症が疑われるものはなにもない
と診断が降りた時、父がものすごく安堵していたのを覚えています。



大病院での一件で、感じたことがありました。



父は、ただただ黙って座り
聞かれたことを答えていましたが
自分が認知症の検査をされているということがわかっている中で、なにを思っていただろうかと。



もしかしたら…
そうだったら自分はこの先どうなるんだろう…
子供たちに、どれだけの迷惑をかけてしまうんだろう…



そんなことを考えていたのではないかと



当然ながら、私自身は認知症の検査を受けたことはありません。



介護職をしていたとはいえ、
この検査を受ける人の気持ちを、
真剣に考えたことがあっただろうか



父は、怖かったはずだ
もしかしたら、癌告知ぐらい、
怖かったかもしれない



この先どうなるんだ
自分はどうなるんだ…




子供のように泣いて怖がることも出来ず、
大人として、ただただ黙って
耐えていたんじゃないだろうか
心細かったのではないかと




私もいつか、受ける日がくるかもしれない
その時に、今の、この時代のことを思い出すかな
その頃にはもういない父を、思い出すだろうか




流れ作業のように行われがちな検査かもしれないけれど
そんな患者さんの気持ちを少しでも慮る医療であってほしい



この検査を受ける人が、必要のないところで
傷つくようなことがないように願います✨