「えっ?5歳の子が朝4時からひらがなの練習?嘘でしょ?」

というのが、私の一発目の第一印象でした。

 

「うちの子なんてまだ寝てる時間だし、遊んでるよ…」

自分の子の5歳児と思わず比べてしまいました。

 

私はプロフィールにも公表している通り、双極性障害Ⅱ型(マライア ・キャリーと同じ病気です)

を抱えて毎日過ごしています。さらに、マライアと違い、最悪なことに躁をうつを短期間で何度も繰り返す通称「ラピッドサイクラー」なのです。長くても週単位、早ければ何時間単位と私の気分は私の意思と関係なくコロコロ変わります。そして、いろんな刺激などにも弱く、ちょっとしたことで泣き出し、その後は、しばらく落ち込むパターン。

 

ご存知の方もいらっしゃると思いますが、うつ状態に陥ると、何もしたくなくなります。そんな時は、私は、ご飯を作ったり、お掃除などは思い切ってサボっちゃいますけど、子どもたちには、お弁当を買ってくるなどして、その場をしのいでいます。そして、なぜ故かわかりませんが、うちの5歳児は、洗濯物を畳んでくれたり、掃除機をかけてくれたりといろいろ私が具合が悪い時はしてくれます。まるで、小さなお母さんみたい。

 

 

結愛ちゃんは、こんな関係をお母さんとは築けなかったのでしょうか。

一応、障害者手帳を持っている身ですが、ちゃんと育児はしています。子どもも順調に育っています。なのに、なぜ、健常者のはずの結愛ちゃんのお母さんが、新しい父親と虐待に走ってしまったのか、不思議でしょうがないんです。

 

なぜ、実の子をそんなひどい父親から守ってあげられなかったんだろう…

 

正直、あの結愛ちゃんの覚えたてのひらがなで書いたメモ書きをみた時、なんてひどいことになっているんだ、と思いました。たぶん、同じくらいの年齢のお子さんを持つみなさんは、本当に報道を聞く度に辛かったと思います。

 

普通、5歳児って遊んでますよね、生き生きと。最近のうちの子のブームは、工作作りですが、基本何もタッチせずやらせておいてあげてます。だって、そこから、好奇心が芽生えて、将来の夢への基礎となるかもしれないから。そうやって、お金があれば、やらせたいことをやらせていた結果、長女は将来、イラストレーターを目指すように明確な夢ができました。次女はこれまたもしかすると、誕生日にギターが欲しいとのことで買ってあげたエレキギターで何かをしてくれるかもしれない。そして、三女も芸術系に走りそうな予感…

 

結愛ちゃんの両親は、もっと結愛ちゃんの個性を引き出してあげるべきだったのに、その機会を奪って、さらには命まで奪ってしまったのか。

5歳児で、読み書きなんてそうそうできるものではありません。恥ずかしがって、挨拶ができない子もいます。

実は、私も主人のお義父さんから、読み書きができた方がいいから教えなさいと言われていました。でも、正直、結愛ちゃんの事件があってからは、そこのところは自分の意思に任せて、放置しています。ただ、「これ、書いたよ!!」って持ってきたら見てあげて、間違えているところを直す程度に留めています。だって、小学校に上がれば、否応無くやるんですから、別に今から熱心に教えなくてもいいんじゃないかと思うんです。だって、それができたからって、おしとやかになるわけでも、将来東大に入れるわけでもないじゃないですか!!

 

結愛ちゃん、もしかしたらたくさん走ってたら、将来陸上の選手になれてたかもしれない、たくさん絵を書いてたら、有名な画家さんになれたかもしれない、お料理なんかに興味を持ってお手伝いなんかしていたら、有名な料理人さんになれたかもしれない…

 

子どもたちには、いろんな可能性があり、やりたいことが見つかれば、自ずとそちらの方向へ進み始めるんです。だけど、結愛ちゃんの両親は、その可能性を否定し、未来まで奪った。

許されることではないと思います。正直、三女の通う保育園の保育士さんとそんな話をしていたら、涙が出てきてしまいました。

 

結愛ちゃん、今頃、毎日美味しいご飯が食べられて、たくさん遊べてるかな?

だとしたら、今度は優しいご両親の元に生まれてこられるといいな。