1回目の手術では前回書いたように術後せん妄が起こり、ほとんど手術後の記憶が無い。
ただ、とんでもなく痛かった。
後から聞いた話では、肺や胃を除けながら背骨の前からアプローチする手術なんだけど、後ろ向きになったり横向きになったり、コロコロ体勢が変えられていたみたい。
後ろも同時に切ったのかもしれない。
そして、変形して飛び出していた骨を骨切り術で取ったのかも。
生きてる骨を骨折させて取るんだから、そりゃあ痛いはずだよねと納得。
意識がなんとなくはっきりしてきた1回目の手術から1週間後、2回目の手術へ。
背骨は、腰椎が70度前後曲がっていた。
これを無理矢理真っ直ぐにするんだ
胸椎の、、、何番だったか忘れたけど、そこから尾てい骨までロッドというチタンの支柱を入れて、穴を開けた背骨とロッドをスクリューというネジで止めていくらしい。
そして厄介なのが、腰の根元付近の背骨が反対に反っている。
所謂「腰曲がり」ってやつ。
よく腰の曲がったお年寄りを見かけることがあると思うけど、放置して酷くなるとああなるかも💦
自分では全然自覚が無い程だったけど、これを治すのが大変らしい。
尾てい骨で終わりじゃなくて、骨盤まで固定することになる。
動きがとっても制限されそうね
手術をすれば、年を取っても腰が曲がることは無いらしいから、是非とも先生に頑張っていただきたい。
1回目の手術と同じように「麻酔入りますよ」の声とともに、温かい液体が腕のチューブの中を流れて行くのを見ていたら、すぐに意識が無くなった。
気が付いたら、どうもICUにいるらしい。
事前に同じ病室の手術が終わった人達に聞いたら、そのまま病室に帰ってきたって言うから、私も同じく病室に戻るんだと思っていた。
背中は痛いけど、なんとか痛み止めの点滴が頑張ってくれている。
看護師さんが付きっきりでお世話をしてくれている。
頭が暑くて汗でびっしょり。
40度近い熱があった。
この熱は、この後もずっと続いた。
左側の点滴棒には輸血パックがぶら下がっていた。
ここの病院では、事前に自己貯血をしない。
全て赤十字の善意の血液。
ありがたいなとぼんやり眺めていた。
炎症反応も肺炎並みに高く、でも原因がわからないと何度も検査を受けた。
時計も無く、時間も日にちもわからない部屋で、鼻には酸素のチューブを付けて、たくさんの点滴やドレーンなどのチューブたちに繋がって、脚にはフットポンプが絡んでいる。
重病人みたいだ(笑)
とにかく目を開けていることさえ辛い。
時々意識が飛んでしまう。
そうすると不思議なことが起こる。
私は看護師さんの斜め上辺りに浮遊している。
看護師さんを見ていると、名前、出身地、何処へ引っ越したか等の情報が頭に入ってくる。
当たっているかどうかは知らないけど
何人もの、そこにいない看護師さんたちの上でフワフワして、そのうちとっても素敵な場所にワープした。
疲れちゃったので今日はここまで。
スピリチュアルなお話が苦手な人は、黙って読み飛ばしてくださいね。