ゴミの日 | 凪の時間 (滑膜肉腫と共に)

凪の時間 (滑膜肉腫と共に)

高校1年生の時に滑膜肉腫を発症した息子の記録です。
約6年の闘病生活。転移、所術は数知れず。
亡くなる瞬間まで生きることに全力を傾けた息子の生の姿です。
2023.11.19以降は、母の想いを綴る独り言日記に変わりそうです。

 

息子がいなくなってから、ゴミは各段に減った。

 

二人暮らしだったからその差は顕著。

 

楽になったとかは思えない。

 

言葉にできない虚しさだけ。

 

今日は繊維類の回収日でもあった。

 

息子の部屋は、以前はゴミ屋敷のようだったのだけど、ロフトベッドを捨てて介護ベッドを入れる為に業者さんに依頼して片付けた。

 

もう息子は歩くのがやっとの状態だったから、何かを予感していたのかもしれない。

 

大切にしていた小学校からのアルバムたちも、大切にしていた友達からのプレゼントも、みんな捨てた。

 

服もほとんど捨ててしまったので着るものが無くなった。

 

残ったのは、大学の教科書が詰め込まれたスーツケース、数冊の本と漫画本、playstation5とかいうゲーム機と大きなモニターとルーター、あとはswitchとポケモンカード。

 

コンビニまでも着るものが無いから、服を買い足した。

温かい靴下とかも、家で着るジャージっぽい服も。

 

寒くなったら着れるように買ったセーター数枚は、一度も袖を通すことなく新品のまま。

 

息子に似合いそうなものはどんどん買い足していった。

靴も似合いそうなものは買った。

もう屈んで履けないのに。

 

私の部屋に慌てて非難していた服もあったことを思い出した。

 

娘と孫たちに、欲しい服を持って行ってもらった。

 

私が着れそうな服も取っておいた。

着る気分になるかは別として。

 

残りを繊維の日の今日、ゴミ捨て場に持って行く用意をしていた。

 

朝、ゴミは出したけど息子の服は出せなかった。

 

覚悟を決めて全部捨てた息子と、うじうじと捨てられない母。

 

やっぱり私はダメだな。

 

せっかく片付けようと決心したのに、いつまでも心がふらふらしている。

 

もう少し時間が必要みたい。

 

 

 

 

ちょっとだけ大きくなったコザさんのヒナヒヨコヒヨコ

 

もう1羽一番小さな子が生まれたんだけど、一番大きな子が暖を取る為にお腹の下に敷いてて、餌ももらえずに亡くなってしまった悲しい

 

なので今は、朝昼晩と満腹具合をチェックしている。

 

大きい子は黒っぽい子、小さい子は白っぽいコザクラインコになりそう。

 

冬の子は、温度管理に自信が無いので親任せ指差し

 

べた慣れにならなくても、健康に育ってくれればそれでいい。