もうすぐ2023年が終わろうとしています。
今年は私の人生において最悪の年でした。
息子は主治医の暴言とともに病院から放り出され、もう治療手段も無く在宅看護に。
毎日の人の出入り(ひとりが好きな私は苦手)に、とっても感謝しながらも心はヘトヘトに。
そして日々弱って行く息子。
見るのが辛かった。
やせ細った脚。やせ細った腕。
私の知っている息子じゃなくなっていく。
それでも息子は生きようとしていた。
なのに私は酷い言葉を吐いた。
「ママはあなたの大の方の始末は無理。もし自力でトイレに行けなくなったら、その時は緩和病棟に入ってね」
息子は何も言わなかった。
軽い潔癖症がある私が、オエオエしながら息子をお世話するのは失礼だと思った。
そこまで弱った息子の姿を見たら、泣きながらお世話するだろうと予想できた。
緩和病棟の方が、息子も気兼ねなくお世話してもらえると思った。
酷い親だよね。
謝りたい。心から謝りたい。
11月19日、息子は大のお世話をさせる前に息を止めた。
一瞬の出来事だった。
蘇生が無理なのはわかっていた。
それでも諦めきれずに救急車を呼んだ。
ガン患者が万が一蘇生しても、またすぐに同じ苦しみを味わうのはわかっていたのに。
息子の死が確定した。
そこから、どうやって生きてきたのだろう。
体中を切り刻み、そのまま塩の上を転げまわるような心の痛さだけは覚えている。
そのまま動けずに天を仰ぐだけだった。
ただ、みんなが私を救ってくれた。
みんなの優しさが心にすーっと染み入った。
まだ立ち上がれないけど、立ち上がってみてもいいかな?と思うようになった。
思うだけで動けないし、動くのが怖い。
それでも見放さずに応援してくださったみなさん、ありがとうございます。
最後まで、悲しいことしか無い1年でした。
支えてくれてありがとうございました。
ほんとに感謝しか無いです。
今、病で苦しんでいる人がいたら、私も一緒に悩みます。
一緒に泣きます。
一人でも病から救われて欲しい。
今の私には、それが切なる願いです。