ついさっき友人のD君から携帯に電話がありました。


D君は地元沖縄から出てきて、東京の方で仕事をしています。


ちょっと前に連絡した時は、生き生きしててウザいくらいでした(笑)


ところが、D君はなんだか落ち込んだ様子。


「どうした?」


「なんか疲れたよ。なにもかも嫌になりそうだ」


はぁ? いきなりどうしたんだコイツ。


「何だよ。何があった?」


「いや、五分前にさ、同じ職場の好きだった人に告白したんだよ」


なるほど。失恋か。


「うん。それで?」


「あっさり振られたよ… 付き合ってる人がいるって… もしさ、おまえがオレの立場だったらさ、誰と付き合っ

てるか、どんなヤツか聞いてみたくなるか?」


「ん~、まあね」


「オレ、聞いてみたんだよ。最初は教えてくれなくて、でもどんなヤツと付き合ってるのか気になるじゃん。そ

したらさ、彼女、いずれ分かるだろうけど、そんなに聞きたいならって教えてくれたよ」


「そ、それで?」


「彼女さ、一ヶ月くらい前からオレの同僚のRと付き合ってんだってさ。アイツと仲良いし、アイツはオレが彼

女の事好きだって知ってたから、マジでショックだよ」


好きだった人が仲の良い同僚と付き合ってる。しかもその同僚はDが彼女に惚れている事を知っている。


彼女に振られたショックも辛いが、彼女の彼氏が同僚のRというのも痛い。


「それヒドイな。Rは何も言ってこなかったのかよ?」


「ああ。Rもたぶん彼女の事好きだったんだよ。それで言いづらかったと思う」


「そうかも知んないけどさ…」


確かに言いづらいと思う。でもRがDに真実を話したとしても、彼女を奪われた、失恋したという思いは変わら


ないんじゃないか? こんなに重い電話は初めてだ。


「今はさ、失恋したって思いが強いと思うけど、明日出社したらさ、Rとよく話した方がいいよ。恋愛のもつれ

で職場の仲間とか、職場の環境とか失うのはもったいないよ」


「それは分かってる。でも…オレ…悔しいし、Rが嫌いなりそうだし、そんな自分が嫌だし、マジでどうしたらい

いかわかんねぇよ…」


とうとうDは泣き出してしまった。学生の頃からあんまり女性との接点が無かったし、今回は自分の中でメチ


ャクチャ勇気振り絞って頑張ったんだろう。


「と、とりあえず明日Rと話した方がいいよ。な? あんまり深く考えるなよ(たぶん無理だろうな)」


「…ああ…明日出社したら、ちょっと話してみる… ごめんな。こんな話して」


「いいって、また明日連絡くれよ」


正直、私は何もしてやれないのだが、明日Dからの連絡を待とうと思う。