2022年4月13日

 

CT再検査の結果が出る日。

万が一のことも考えて、私も同席する。昨夜はいろいろなことを考え過ぎて、ほとんど眠れなかった。

 

今日も呼吸器外科はとても混んでいて、予約時間からだいぶ過ぎてやっと呼ばれる。

 

診察室に入ると、執刀医のM先生が一言。

「先月見られた影はすべて消えていました」

 

ホッとしたのと緊張が解けたのとで、思わず泣きそうになる。

私が「あぁ…良かった」とつぶやくと

M先生も「私も同じ気持ちです」と言ってくれる。

 

影は炎症の痕だろうとのこと。

本人に風邪をひいた自覚がなくても、気づかないうちに自然治癒してこういった炎症痕だけ残ることはあるらしい。

 

先生からは3カ月ごとのレントゲン検査はもう無しにしましょうと言われるが、夫の強い希望であと1年は同じスケジュールで定期検診を進めることに。

 

この後、義母と昼ごはんを一緒に食べる約束をしていた。義母の顔を見た時、今日笑顔で会えて良かったとあらためて思った。

2022年3月2日

術後2年検診。

血液検査、CT検査、脳のMRI検査を受ける。

 


2022年3月9日

検査結果をふまえて執刀医の診察の日。


ここのところ、病院は夫ひとりで行っていたが、この日は病院近くの神社を参拝するために私も一緒に向かう。

 

手術前、そして術後1年検診をクリアした日も夫婦で手を合わせた場所。

主治医の先生が手術を執刀する日に必ずその神社をお参りすると聞いてから、私たちも神頼みの神様はそこに決めた。

 

いつもは病院の後に神社へ行っていたが、今日は予定があり、病院の前に神社をお参りした。今持っている「病気平癒御守」をお返しし、新しいお守りも購入。

 

そのあと夫は一人で病院へ。ついていこうか聞いた私に一人の方が良いと言った夫。私は駅前の本屋さんや雑貨屋さんをウロウロしながら待っていた。診察時間をだいぶ過ぎても夫からの連絡はなく少し不安な気持ちになる。

 

しばらくして、夫から着信。

「いま、どこにいる?」といつもの声。

あぁよかった

今回も大丈夫だったとホッとした瞬間、

「俺さ、やっぱり長生きできないのかなぁ…」

「脳はキレイだったんだけど、肺に何カ所か小さい影があるって…」

 

駅の改札で夫と合流し顔を見た瞬間、泣きそうになる。

 

2年前のあの日より未来が見えない気がした。

一度這い上がった落とし穴にまた落とされたような。

 

何を話していいのかもわからず、ただ横に並んで歩く。何の根拠もないのに「大丈夫」「大丈夫」と自分に言い聞かせるように言い続けてた。

 

もともと病院の後一緒に食べる予定にしてた夫の大好きな担々麺屋さんへ。

正直味なんてわからなかったけど、頭のどこかでこの味一生忘れないんだろうなって思ってた。

 

被ばくの影響を考慮して、再検査(CT)は1カ月後の4月16日。

 

先生は「再発と決まったわけではなく炎症の跡かもしれない。消えることも多いので、再検査まであまり考えすぎないようにね」と言ってくれたとのこと。

 

そうは言っても、次の検査までの1カ月間、また暗いトンネルの中を手探りで歩いているような時間を過ごす。

 

その後の定期検診のスケジュールは、

半年ごとの血液検査、CT検査。

その間(3カ月)に血液検査、レントゲン検査が入る形になった。

あとは術後2年検診の際に脳のMRI検査をするとのこと。

 

術後半年検診は無事クリアする。

術後1年検診の際、首の左側のしこりが完全になくなっていないことを相談する。耳鼻科再診をすすめられる。

 

その後耳鼻科受診。年のためCT検査も受けたが、問題はなかった。