遺族(患者が亡くなったケース)が医療裁判を起こす理由

 

なぜ医療裁判になるのか、それは、

病院、医師、看護師からの誠意ある対応と謝罪がないからです。

 

医療訴訟を起こした遺族は少なくともお金が欲しいからではありません
賠償金欲しさに高い弁護士費用を払い、年単位の期間を要し、思い出すのもツラい医療ミスや事故と何度も向き合う遺族などいないです。

 

少なくとも私は、被告病院が父の症例検証をし、すべてを詳らかにした上で、ミスを認め、誠意を持って謝罪をしてくれたら、示談で終わらせたかったです。
では何故訴訟を起こしたのか、それは病院が誠意のない態度を取ったから、それに尽きます。

 

被告病院の医師や看護師は、まるで箝口令が敷かれているのかのように、全員がお決まりの「私はその時勤務していなかったのでわからない」を多様し続けました。


それは急変し、挿管、人工呼吸器状態の父の今後をどうするかと言うシビアな命の話しをする時でさえ同じで、透析を受けるために自分で入院準備をし、搬送された父が担当医に透析を忘れられ、看護師に気づかれず、2日後に心肺停止で発見されると言う病院として恥ずかしい事態になったにも関わらず、医療安全委員の管理者と名乗る医師は、カルテも見ず、スタッフから聞き込みもせず、まったくのNOリサーチで私たちの前に現れ、「私はその時いなかったんで、何があったかわからない。これからどうしますか」とお決まり文句で済ませようとしたのです。誠意もなにもない。

 

これまで被告病院で、何人の患者、家族がこんな目に遭ってきたのだろうかと思う。


被告病院は、「とにかく何も言うな」と安全対策委員や弁護士から勧告されているのかも知れませんが、現代においてその策は不誠実なだけです。
患者のことより自分の身を守り、病院を守ることに必死な被告病院の姿勢は逆に患者、家族の感情を逆撫でする。不誠実でしかないことを肝に銘じるべきです。

被告病院はPatient first(ペイシャント・ファースト)らしけど、現実は、protect myself(自分自身を守る)。

 

 

 願わくば

 

父の訴訟がwebニュースになり、X(Twitter)でも批判も含め話題になりました。私がブログをはじめたことも周知されているようです。
そうなると、被告病院のスタッフ、父に関わった医療従事者の方も訴訟提起のこと、ブログのことを知ってるだろうと思います。

 

私の願いはその方々が、自分がした処置、対処、しなかった医療行為を振り返り、その時死ぬ必要がなかった患者が亡くなった事実を、少しでも考えてくれたら・・・思います。
「私は関係ない」「その時はいなかった」ではなく、あなたの働いている病院、病棟で起こったことです。全く関係のないことではないのです。

 

父は90だったけど、母にとっては夫で、私たちには父、孫たちにはユーモアのあるおじいちゃんでした。こんな死を迎えたことを遺族が悲しくないワケがありません。
母においては、病気療養中に父が急死したため、最期を看取ることができず、1年経った今もなお苦しんでいます。

その事実を少しだけでも良いから想像して欲しい。そして二度と同じような医療ミスで患者が亡くなることがないように、責任とプライドを持って仕事をして欲しいと思う。