予想外の反響

 

示談が決裂したとき、迷わず弁護士は訴訟の方向に舵をきった。

訴訟提起するあたり、弁護士から提案された「地方裁判所付き記者クラブでの会見する」ことに迷いはなかった。

その理由は以下

 

1,被告病院の現実を、市民および医療従事者が知るべきである

2,この案件を医療従事者の私が諦めれば、被告病院は改善されず今後も繰り返すだろうから

 

web記事でも良い、1社でも良いから話題にして欲しかった。

それは望みどおりになったけれど、話題になる=赤の他人からの誹謗中傷がついてくる。

想定はしていたが、思いの外話題になったようで病みはした。


でも私は彼らと闘うわけではない。
そうやって話題に上げ続けてくれればいい。

 

そう言う理由から私はX(旧Twitter)やYahoo!記事のコメントは見ないことにした。

だから一切コメントはしません。


訴訟を起こした気持ちを理解し、擁護してくださってるコメントもあると聞いています。心から感謝申し上げます。
その方に直接お礼を伝えたいですが、上記理由によりコメントはいたしませんので、どうぞご理解ください。

 

X(旧Twitter)、Yahoo!記事ではコメントいたしませんが、
ここで伝えたいことだけ書かせてください。

 

 

90才だからどんな死に方をしても家族は受け入れるべきなのか?

 

年齢など関係なく、身内(家族)が亡くなれば悲しいし、病院で急変し、死亡に至ったなら
何があったのかを聞くの当然の行為だと思う。

ましてや父の場合、容態が悪化して入院したのではなく、「維持透析を受けるため」の入院だった。

 

もちろん頭の片隅には、高齢であること、基礎疾患があることを含め、「死」は覚悟していた。
だが病院から一度の連絡もなく、医師から父の容態、治療方針の説明を受けていなかったので、
経過は順調だから連絡はないのだろうと思っていた。

 

病院からのはじめての連絡は、急変の知らせだった。
駆けつけた時には既に、挿管、人工呼吸器装着、昇圧剤を使われていた。


父は強く蘇生を望んでいなかったので、「なぜ状態が悪化しているなら早めに連絡をしてくれなかったのか」と問うたが、
担当した当直医は、「私は急変で呼ばれただけなのでわかりません。明日主治医に聞いて下さい」。看護師も、「私は夕方の勤務からです。昼間のことはわかりません」と言う。

「申し送りがあるでしょ?知らないは通らないでしょ?」とツッコミはしたが、もう死にゆく父を前に、
怒りの矛は一旦収め、「改めて、明日、何があったかすべてを話してください」と約束して帰宅に至った。

 

その後ずっと被告病院に説明を求めたが、無視。どこに電話しても誰も対応しない。窓口がない。
仕方なく、弁護士立てて、カルテ開示。ようやく半年後、被告病院は説明会をしたが、
そこでも入院から急変まで経過説明はなかった。それを求め続けているのに。

 

 

 

5000万円の賠償金に反応するネット

 

「約5000万円の賠償金を求める」に世間はすごく反応してるけど
完全勝訴してもこの金額がもらえることじゃありません

それは裁判をわかっていない人の発言。

まず、賠償金額の設定は家族がしているのではなく、弁護士の戦略です。

なお、示談交渉は、慰謝料等の金額は提示しないで交渉しております。当たり前のことですけど、目的は賠償金ではなく、真実を聞くことだからです。

 

 

「民事裁判(訴訟)とは」裁判所が、原告の訴えに基づき、
私法上の権利または利益を保護するため、法律を適用して審理・裁判を行ない、賠償金等で裁定するもの

 

民事裁判では相手の罪を問えません。ウソをつくことは許されませんが、

(言わない、明らかにしない)= 都合が悪い

と裁判官が判断、原告に有利に働くと言うことです。

よって原告の提示賠償金に近ければ近いほど、弁護士は原告の主張を受け入れてくれたことになり、差し引かれる分が、被告病院の言い分に理解を示した額と言うことになります(と私は理解してる)

 

90才だから5千万円は高いとかそう言う次元ではないのです。
私たち家族がこの案件に納得していないことを示す額です。

 

逆に、民事訴訟では裁判官が途中で、話し合いを提案されることがあります。
私は真実をすべて明らかにし、納得させてくれるなら、それでも構わないです。

ここまで精神的苦痛、裁判費用、時間を費やしているので、一定額は要求しますが、

ほんとうにすべてを詳らかにしてもらえるなら、話し合いに応じます。

私が求めているのは、

 

「父にするべき維持透析をなぜしなかったのか。なぜそれを隠したのか。

インフォームドコンセントをしなかった理由は何か。

それらすべてを納得できるよう説明した上で、被告病院に反省、改善をしてほしい」

 

それだけです。