【再読】 荒木飛呂彦『STEEL BALL RUN ジョジョの奇妙な冒険Part7』10~13 集英社文庫(コミック版)
ちょっと時間が空きましたが、ジョジョ7部の続きを。
そろそろ終わりが見えてきました。
以下、内容についての記載あり。未読の方はご注意ください。
このあたりで登場人物も出揃い、また物語が大きく動きます。
それでは早速、感想の方を簡単に。
10巻はウェカピポ&マジェント・マジェント戦→シビル・ウォー。シビル・ウォーは肉体だけでなく精神にまでダメージを与えてくるタイプの厄介なスタンドで、ジョニィも苦戦します。
ホット・パンツに「必ず助けてやる」と繰り返すジョニィ。以前からも彼はちょくちょくホット・パンツを気に掛けていたように思います。初見時は押し倒した時に完全にそういうフラグが立ったと思っていたので、これ以降二人が特に絡むことなく終わってしまったのには驚いた記憶が。
シスター・ホット・パンツに声をかけたジャイロが地味に420しているのが個人的に好きなポイントでした。
11巻で好きなのはルーシーとスティーブンの関係が描かれている場面ですね。この二人の恋人でも親子でもない微妙な距離感が最高にツボ。
大統領の背中の傷跡については小一時間問い詰めたいところです。どうやったらそんな星条旗みたいになるの。
マジェント・マジェントはなー。キャラデザは凄く良いのに中身が小物なのがなー。
でもそこが魅力的で好きです。末路も含めて。
12巻は冒頭のディエゴから始まる人物紹介の画がオシャレ。ポーズとカメラ目線でバッチリキメているウェカピポ(31)と、その後ろで死体のように転がっているスティーブン・スティール(53)の構図が結構愉快です。
本編の流れはチョコレート・ディスコ→D4C。
チョコレート・ディスコはアニメ化したらかなり映えるんじゃないでしょうか。ジャイロの勝ち方にも納得できますし、良いマッチングだったと思います。
ディ・ス・コ本体の印象は若干薄めですが、これは喋らないのに加えて多分服装のせいもあるのかな。奇抜な格好、髪型のキャラが多いせいで、露出度低いまともな服を着ていると一気に影が薄くなってしまうという悲劇。左腕のガチャガチャしたやつは格好良いんですけどね。
そして明らかになった大統領のスタンド「D4C」。いやー強い。パラレルワールドを持ち出してくる辺りがもう完全にラスボス。
ウェカピポ退場は残念です。良い人だったのに。
ディエゴは最初滅茶苦茶焦っていたのにも関わらず、最終的には大統領の能力を理解した上で生還するのが流石ですね。状況把握と判断が早い上に他人を犠牲にすることに微塵も躊躇いがない。邪悪です。
13巻は、もうとにかく、ディエゴとホット・パンツのタッグが本っ当に好き。
即席のコンビとは思えないほどの華麗な連携プレーを見せてくれます。サポートもこなせる肉スプレー、やっぱり優秀。
しかし結果は敗北です。ディエゴの体両断もかなりエグいですが、ホット・パンツの「窓枠が心臓に突き刺さる」はもっと怖い。想像しただけで心臓近くが痛くなってきます。
体がパズルのように組み変わっていくルーシーの方もだいぶ恐ろしい絵面になっていました。
とりあえず本日はここまで。
ホット・パンツ……推しが……。
全然触れませんでしたが、進化していくジョニィの能力やジョニィ、ジャイロの戦いも勿論面白かったです。
13巻のはじめの方、遺体を奪われて咽び泣くジョニィをジャイロが励ますところなんて、本当に良いシーンです。
時々挟まれる癒やしのシーンも好きです。クマちゃんを注文するジャイロとか、秘密を教え合うくだりとか。おまけの「7日で一週間」も。
残り3巻、そちらはまた別の日に。
ドロッドロの甘いコーヒー淹れてきます。
それでは今日はこの辺で。