何か口をきけば他人の揚げ足取りばかりだし、何より太り過ぎだし、私と付き合いたい男がいるわけがない。万が一にもいるかもしれないがよほど物好き。とは従姉のセリフだ。
そりゃ私の前で足を上げるのが悪いんじゃないかと思ったが、そういう意味ではないし、それこそ言葉尻を捉えて揚げ足をとることにしかならないから黙っておいた。
幸いなことに、そんな物好きはあらわれなかった。
伯母は私のことを寄生虫呼ばわりするので、そういう話をするなら、誰か結婚相手を紹介するくらいするんだろうなと言ったら、私のことをよく知らないから無理だと言われた。例えば得意料理とか。
得意料理なんかない。簡単なものならレシピがあればどうにかなるとは思うが、なんせ不器用で気が短く雑なので、味は保証しない。
というか、別に手作りのものを食わなくても死にはしないだろう。
それもまた、そういう問題でないのだろう。
私は、人に何かをしてやろうという心意気が欠けている。愉快に共同生活ができると思えない。
まあ、伯母は私の家庭環境のことも忘れていたから…耄碌してるのかもしれないが。
今から結婚するとなれば、恋愛は完全に別物だ。生活力のない私と結婚するメリットはないだろう。私と暮らしたければ、ひとりで生きていけるスキルが必要になる。家事はやるうちに上達するとかいうが、私の家事をお気に召すレベルに到達するまで気長に待つ意味が何かあるのだろうか。それなら最初からスペック高い相手を見つければいいのではないかと思うのだが。