母を扶養したとしても、母から自立できたわけではないのです、きっと。私なんかに母の介護ができるのか。介護は必ず死で終わるけど。母が死んだあとはどうすればいいのか。私は私の人生を生きていけるのでしょうか。



進学したいと言ったとき、一人暮らしをしたいと言ったとき、いつも無理だと言われてました。理由を並べて諭されるとかじゃなく、お前には無理だと。あえて言うなら、母の子だから無理だと。

勉強しなさいではなく、お前が勉強してるわけがない、できるわけがない、でした。

いつも巧妙に、母よりも秀でることを制限されている気持ちでした。支配されているようでした。呪いみたいなものでした。

彼氏がいるのかではなく、いるわけがない。出会いがないからだ。

そんな話をしたこともないのに決めつけられていました。


母よりも幸せになれないように、なっている。


女の子らしい格好をさせてもらえず、子供特有のキンキンした声も、耳障りだと当てつけられて。ろくでなしの父親なんかいない方がましだと言われていました、つまり私はろくでなしの子です。ろくでなしのハイブリッドです。父親は誰でもいい、母親は産んだ自分に決まっているのだからと言われて育ちました。


それでも、母を嫌いにはなれないのです。決して好きではないけど。他人に母が馬鹿にされるのは頭に来るけど。好きとか嫌いとか考えることに何の意味があるのかと、本気で思っていました。私が好きでも嫌いでも何も変わらない。まして他人にそれをいう必要はないだろうと。それがひねくれてるといわれるけど、あるいはガキっぽいと言われるけどそんなつもりじゃなく。



確かに私は馬鹿だけれど、彼氏もいないけど。

幸せでもいいよね。幸せになってもいいよね。ただの気の持ちようだし、それで何が変わるわけでもないけど。呪いの記憶は永遠に消えなくても