タイトルがあれですけど。まあBLなんですけど。


製薬会社で白癬菌の研究してた内山が、異動で入浴剤の開発をすることになり、パートナーの奥村と温泉に浸かって開発される話。

内山はビン底眼鏡を外して前髪をなんとかしたら美貌の持ち主ってことなんですけど、やっぱこういう小説ってイラストの力が大きいですよね。奥村も髭を剃ったら熊が男前っていう、一昔前の少女漫画を踏襲してるんですけど、そういうベタさがいいのだろうな多分。内山の変人ぶりと狼狽えぶりが面白くて一気に読んでしまったけど(笑)

内山はやむを得ず変人になってしまったような部分もあって、同情したくなるんですけど…頭がいいからって勉強ばっかりして(母親にさせられて?)きた為に、家族と食卓を囲んだこともないとか。白癬菌だけがおともだちで名前付けて培養してたとか。潔癖性というより人に慣れてないだけという感じで気の毒。今では母親にすら諦められてる節があるし。

GO!GO!~の後日談として「15番ラボのもしかしたらけっこう長いかもしれない一日」が収められてるんだけど、冒頭だけ読むと内山の態度に変化がないので後日だと分からなんだ(笑)人の心の機微に疎かった内山が嫉妬したりするんだから、進歩はしてるようですが。こっちは奥村の心情の方が掘り下げられてるのかな。同性に対するハードルが低いんだから奥村も大概変態だと思います←褒め言葉

内山は自己矛盾起こしてアイデンティティ崩壊の危機って感じなんだから、悪いのは俺だとか俺が責任とるとか言ってもらえると助かるんだろうな、ええ話や…みたいな見方をするのは私だけだろうが、そんな人が私にも現れないものだろうか、ねー