多分、最初は女衒夜話だけの読み切りだったのが、連作短編になったのかなー。

主人公のキリオが作中で、女衒らしい仕事をしてるのは「額縁の女」だけなんですけど。意外と女ってつえーな、という感じです。選択肢がないように見える状況でも自分の意志で選らんでんだなぁ。


バー兼キリオも利用してる連れ込み宿の掃除婦の美都さんじゃないけど、マスター(裕也さん)とキリオの行く末が見たいつーのはよく分かる気がします。いや、行く末は、マスターがキリオを殺してしまうんですが。表題作で、ボスに頼まれたからという理由でやってしまうので、冷たい人だなぁとか、割と綺麗な顔してるのに人間味がねえなとか思ってたんですが、そこまでのエピソードを読んだらむしろ萌えた。なんつーか…命を救ってくれた人に殺されるつーのは愛かもしれない(えー)

見かけは受けっぽいけど、マスターは攻め様ですよ。むしろキリオ可愛い(髭面のオッサンなのに)

マスターは、美都さんに、不能だから女は駄目だと言ってるけど、実際には男も駄目なんだけど。あと、キリオは種なしだし。悲しいはずだけどおかしくなるっていうか、愛しいっていうか。人生何とかなってるって事に対する愛しさ?登場人物全員、何かを失った人ばかりだからそう思うのかもしれないけど。

シロちゃんは記憶をなくしすぎだし、美都さんは死んだ息子の幻影と暮らしてたし…。

時代が、戦中~戦後なので、何があろうが無かろうが、爆撃受けたら何もかも吹っ飛ばされてしまう馬鹿馬鹿しさとか、無力さとかの退廃的な空気が流れているからかもしれませんねぇ。