実は百合って今までほとんど…というか読んだことがなかったのですが、別にこれが正当な百合というわけでもないんだろうなとは思う。何というか、私にしてみれば薔薇はファンタジーの入る余地があるが、百合は自分と同性なだけに半端に現実に引き戻される感じなんだよね。それでも、この本は、これはこれでアリなんだと思わされる。物語の中でも、世界はヘテロが主流なので、主人公達も同性愛者としての幸せを得られるというわけではないんだけども。うーん。でも、幸せを添い遂げることと定義するなら、「友人として」だとしてもアリなのかと。ま、どちらか一方には不満が残るかもしれないけどね。


あゆみとあいかが一番ややこしいかなぁ。一番好きな話でもある。

あゆみはややこしくない、むしろ男前と言えるような性格なんだけど。愛華は、元々は竜之介という男なんだけど、心は女。で、女としてあゆみが好きなんですって…。

竜之介のことが好きで、結婚してもいいと思っていて、竜之介が女だとしても、一緒にいられるならその術を選ぶという、あゆみの腹の括りっぷりが清々しくて好感が持てると思う。