12月28日のアイスリボン後楽園大会で、藤本つかさ選手が中島安里紗選手とICE×∞のベルトを賭けて対戦します。
中島選手は今までもアイスリボンに参戦しているし、アイスリボンのベルトに他団体の選手が挑戦することもあったので、カードだけを見る限り意外なものではありません。
しかし、このカードが発表される前に、同じく12月28日のJWP後楽園大会で中島選手の無差別級王座につっか選手が挑戦することがすでに決まっていたのです。
つまり、同日の昼夜に同所で同一カードによってそれぞれの団体のタイトルマッチがおこなわれるということです。
今までなら、2つの団体のチャンピオンがシングルで戦うとなると、どちらかの団体の大会で、どちらかのベルトを賭けて戦うか、ダブルタイトルマッチをおこなうか、「スペシャルシングルマッチ」と銘打ってノンタイトルで戦うかでしょう。あるいは、それぞれのタイトルマッチをするにしても別の日に設定するでしょう。
しかし、今回は同じ日の昼と夜に、2試合の異なるベルトのタイトルマッチがあるのです。つっか選手と中島選手によって。
さて、実際に試合を観戦に行く者としては、非常に興味深いカードとなった訳ですが、どんなところが見所となるのか、考えてみたいと思います。
まずは、何よりも試合結果。12月28日が終わった段階でどちらがどんな状況にあるのか、ということです。考えられるパターンは…
①昼につっか選手勝ち、夜は中島選手負けの場合、つっか選手が二冠王!
②昼につっか選手勝ち、夜は中島選手勝ちの場合、それぞれが防衛、変化なし
③昼につっか選手勝ち、夜はあらゆる引き分けの場合、それぞれが防衛、変化なし
④昼につっか選手負け、夜は中島選手負けの場合、それぞれの王座移動
⑤昼につっか選手負け、夜は中島選手勝ちの場合、中島選手が二冠王!
⑥昼につっか選手負け、夜はあらゆる引き分けの場合、中島選手が二冠王!
⑦昼に時間切れ引き分け、夜は中島選手勝ちの場合、つっか王座剥奪、中島選手防衛
⑧昼に時間切れ引き分け、夜は中島選手負けの場合、つっか王座剥奪、無差別王座奪取
…これで全部でしょうか?
ICE×∞ベルトは「時間切れ引き分けでベルト剥奪」というルールなので、若干つっか選手が厳しい印象がありますが、どんなものでしょうか。
見所のふたつめとしては、2試合の試合展開です。
同じ2人が同じ日に2試合するということになると、その試合展開すら同じものになる可能性があるのです。が、きっと今回はワタシのようにどちらのタイトルマッチもみようとしている輩が少なからずいると思うので、昼と夜で同じ流れで試合をすると、「なんだ、昼と同じじゃん」となってしまいます。
どこか展開に変化を持たせる必要があるのではないかと思いますし、そうでなければ本当にただ「同じ試合を1日に2試合しました」という、「7大会連続で同一カードをメインにしました(でも途中でやめちゃいました)」っていうのと大差なくなってしまう。つまり戦前のインパクトを超える結果にはなりません。
それぞれのタイトルマッチでどのようなカラーの違いをみせてくれるのか、そこにも期待をしています。
最後に、いちアイスリボンファンとして、「こうなったらいいな」という願望を。
もちろん、普通に考えたらつっか選手がどちらも勝って二冠王になるのが一番めでたいことではあるのですが、それではもうアイスリボンの今後の展開もつっか選手も「手詰まり」になりそうでコワイのです。
なので、ここはつっか選手には団体を超えたライバルである中島選手がいて、アイスリボンの他の選手たちにもICEのベルトを巻くチャンスが生まれる、という展開になってほしいのです。
最近アイスリボンは「王者藤本つかさ」が強すぎるので、ここはいったん⑧でICEが空位になって他の選手がベルトを奪い合うのがよいかと。その間つっか選手はJWPのベルトを持ってJWPの選手と戦う…。そうするとどちらの団体にとっても新しい流れが生まれると思うのです。
中島選手がICEのチャンピオンになって、つっか選手以外の誰かが取り返しに行くのもよいのですがね。
どうなったとしても、アイスリボンやJWPの、もっと言えば女子プロレス界の未来に繋がらなければ12月28日の意味はありません。お互いに防衛してチャンチャン、ではない、大きな変化の序章としての戦いを2人には期待しています。