島崎藤村 『初恋』
![なぎぃの木 naggy イラストレーター 島崎藤村 初恋 りんご リンゴ 林檎 和服 着物 女性 筆文字 描き文字](https://stat.ameba.jp/user_images/20171102/10/naggy-tree/20/bb/p/o0480067914061403409.png?caw=800)
今年の秋は雨の日が多く、以前は冬近くなっても半袖1枚で汗をかくほどの
陽気の年もあったのに、肌寒い日が多かったように思います。
雨の日は、昼間でも窓の外は薄暗く、雨だれの音や、濡れたアスファルトの
道路を走り去る車の音が聞こえてくると、ふとしたきっかけで秋の気配を感じ、
なぜか人恋しい様な、さみしい気分になります。
島崎藤村の『初恋』は、中学だったか高校だったか忘れてしまいましたが、
「島崎藤村_若菜集_初恋」と、テスト勉強のために暗記した記憶があります。
『初恋』という題名と、恋心を抱いている少女のことを少年が描写しているという
詩の内容に、なんだか照れくさかったのを覚えています。
今改めて読んでみると、淡い恋というよりも、少女の小悪魔っぽさが
垣間見られ、もう少し色っぽい様な印象を受けました。初恋の甘酸っぱさが、
小ぶりで少し酸味の強い紅玉りんごとイメージが重なります。
この詩を初めて読んだ時に、一番心に残っているのは、リンゴは秋が旬だ
ということでした。
わたしが子供の頃には既に、真夏以外はリンゴを売っていたからです。
当時のわたしはまだまだ、花より団子だったようです。
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