「LPジャケ展08」 を終えて
昨年の12月14日から約2ヶ月間、神戸住吉の caffe NEUTRAL で開催されていた
『 LPジャケ展08 』が、先日盛況のうちに終了しました。
ご来場くださいましたみなさま、ご一緒させていただきました参加者のみなさま、
オーナー様、ありがとうございました。
各自の選曲と個性あふれるジャケットの展示、とても楽しませていただきました!
次回はどんな曲がセレクトされるのかな…知ってる曲も、初めて聴く曲も…
今から楽しみです。
今回のテーマは”MUSIC GIFT”。
わたくしの選んだ曲は、映画『サウンド・オブ・ミュージック』の前奏曲でした。
会場ではLPジャケットやレコードともに、ライナーノーツも展示していました。
以下に、ライナーノーツの文章を載せております。ご一読いただければ幸いです。
【ライナーノーツの内容】
『 音楽を愛する全ての人へ 』
今回のLPジャケ展08のテーマは『MUSIC GIFT~このオンガクをあの人に贈ります~』。私の選んだ曲は、映画『サウンド・オブ・ミュージック』の前奏曲です。主人公マリア役のジュリー・アンドリュースが、アルプスの山々を背景に、花咲く草原でのびのびとこの歌う印象的なシーンから映画は始まります。この歌を「音楽を愛する全ての人」へ贈りたいと思います。
映画『サウンド・オブ・ミュージック』は、1965年に上映され、今回の音源はオリジナルをリマスターし、45周年の記念に発売されたサウンドトラックのものです。アメリカやイギリスで大盛況だった舞台のミュージカルを映画化したのですが、実話を元にしているということに驚きました。そのことを知ったきっかけは、原作本を読んだことです。
MISHAGRAPHICAとのイラストレーター夫婦2人展『文学に酔う』を、昨年と今年、caffe NEUTRALさんと兄弟店さんで同時開催させていただきましたが、実はこの『サウンド・オブ・ミュージック』も取り組もうと思っていた1つです。残念ながら、その時は都合上泣く泣くあきらめたのですが、今回のLPジャケ展で作品にすることができ、本当に嬉しいです。
映画には描かれていないのですが、主人公のマリアの生い立ちは、子供の頃に両親を亡くし、恵まれない子供時代を送り、全寮制の教員養成所の学生となります。カトリック青年運動に参加し、仲間と山々を歩きながらフォークソングを歌う、元祖”山ガール”といった活発な少女でしたが、アルプスの美しい山で突然神に仕えたいという熱望にかられ、修道女の見習いとなります。
音楽でつながりあったマリアとトラップ一家は、音楽によって家族の和がさらに深まり、幸せな時を過ごしたのも束の間、オーストリアがドイツに併合されます。愛すべき祖国がナチス一色となる時、トラップ一家の反ナチ感情と行動が、ナチスから危険視されるようになります。時代に翻弄され不遇な時を迎えますが、そんな時でもトラップ一家のそばにはいつも音楽があり、家族が支え合い困難を乗り越えていきます。
映画では、美しいザルツブルグの景色の中で、華やかで楽しいダンスシーンが繰り広げられ、出演者のすばらしい歌声が魅力です。子供の頃に習った『ドレミの歌』や『エーデルワイス』や、コマーシャルなどで耳にしたことのある曲が、実はこの映画の挿入歌だったとわかり驚きました。
偶然にも、西宮ガーデンズにあるTOHOシネマズ西宮OSでは、今回のジャケ展の会期中の2014年12月27日~2015年1月9日まで、『新・午前十時の映画祭』として『サウンド・オブ・ミュージック』が上映されます。この機会に大きなスクリーンでリマスターされた映像を観てみたいなぁと思っています。
原作本では、家族で過ごすオーストリアの伝統的な、手作り感あふれるクリスマスの様子が語られていて、とても印象的です。寒い季節だからこそ、ぬくもりを実感できるのかもしれないと思いました。
LPジャケ展08/MUSIC GIFT 詳細
LPジャケ展 公式ホームページ / FBページ
※DM design & illust & ガチャガチャ缶バッジ手配:ハセガワシンさん
by naggy