【野菜のイラスト】毛馬きゅうり

昨日は梅雨の中休みといった感じで、青空に夏雲が浮かび、
強い日差しの1日でした。
今年の夏も暑いのでしょうか…

手軽にできる暑さ対策として、よく冷やしたみずみずしい夏野菜を
「パリッ」といただくというのは、いかがでしょう…♪

【毛馬胡瓜／けまきゅうり】

一本勝負
「歯切れの良さが、決め手やね」

現在の大阪市都島区毛馬町(旧毛馬村)の地名が名前についたこの胡瓜は
「なにわの伝統野菜」の一つで、この地区に起源または発祥したものと
推定され、江戸時代の書物にその名が記されています。
果実は歯切れがよく、パリパリとした歯触りと香りの良さに優れ、
奈良漬けや浅漬け、粕漬けなど漬け物に重宝されました。
果実の肩部には苦みがありますが、これはククルビタシンという物質で、
薬効があるそうです。
ちなみに、俳人の与謝蕪村は、この胡瓜のふるさと、毛馬村の出身です。

栽培地:河南町、千早赤阪村、河内長野市など
収穫時期:6月から8月
特徴:黒いぼ系。果頂部から2/3は淡緑白色。香りが良い。


essay & illustration & photo　　by naggy

＜参考＞
大阪市ホームページ　『大阪市なにわの伝統野菜』
大阪府ホームページ　『なにわの伝統野菜』
大阪府環境農林水産総合研究所　食の安全研究部ホームページ
大阪府泉州農と緑の総合事務所ホームページ
近畿農政局ホームページ
まるごと泉州ホームページ
JA全農青果センター株式会社ホームページ
『なにわ野菜-割烹指南-』　上野修三　著
『地方野菜大全』　タキイ種苗(株)出版部　編
『からだにおいしい野菜便利帳　伝統野菜・全国名物マップ』　高橋書店編集部　編