コザルが野球を始めるきっかけになったのが三歳上の兄の存在があげられる。少年野球でよくある「兄がチームに入っていたので、ついて行きました」という弟の典型的なケースとは違うところが面白い。5年前、夏の高校野球をテレビ観戦していた小学一年生のコザルはそれに触発されるように、遊びの中心が野球となった。地域には老舗の3チームと新興の1チームの4つの選択肢があり、それぞれに体験入部をし、どのチームも歓迎をしてくれていた。
年を越し2年生になる春になっても決めかねて、悩んでいたところに、5年生にあがる兄が「野球面白そう。俺やるわ」と言い出した。兄のチーム選択は自分が通う小学校がホームとなる新興チームしか眼中になく、自然なものだった。高学年になるまで野球に何の興味も示さなかった兄の即断即決に弟のコザルは救われ、5年と2年の野球小僧生活が同じチームでスタートした。
コザルはいう。「あの時、兄ちゃんがいなかったらこのチームに入っていたかな?とにかく兄ちゃんには感謝してる」。いま中三になった兄は部活引退後も、クラブチームで野球を続け、高校で野球をすることを目指している。