水無月雑記 | 不思議旅行案内 長吉秀夫

水無月雑記

6月も今日で御仕舞い。

今月の後半はいろいろと動き回っていた。

丸井先生や奈良大介さんとのトーク&ライブはどこも盛況で、改めて麻への関心の高さを感じた。

日本における麻に対する見識が大きく変わっていこうとしている時期だということを強く感じている。

そんな中、もう2週間ほど前になるが、大阪高裁で行われたドレッドT氏の上告要求 の判決を傍聴した。

判決は上告棄却。被告側が出した上告理由について、最高裁などの過去の判例などを理由に、全く審議された形跡もなく棄却に至った。相変わらず、日本の司法は過去判例だけにたより硬直しているとしか言いようがない。

その前後に誘われて奈良の吉野へ。前から行きたかった場所だけに、突然のお誘いに大満足。

南朝の拠点であり修験道 役行者(えんのぎょうじゃ)にゆかりの深い金峯山寺にたちよる。

なぜかこの寺も含め、全ての寺や小さな社までも、扉が閉ざされている。人気もない。

この一帯の聖界が意識的に俗世とのルートを一時的に遮断している不思議な感覚である。

初めての吉野は不思議な風景で迎えてくれた。


不思議旅行案内 長吉秀夫-金


話は変わるが、先日、光文社新書から「大麻ヒステリー」 という新刊がでた。著者は中部大学の武田邦彦教授だ。さっそく読んでみると、なかなか分かりやすくて面白い。アマゾンによると、僕の大麻入門と併読している人も多いらしくなるほどと思う。僕の本が入門というタイトルではあるが、かなりデータを詳しく載せているのに対し、大麻ヒステリーは大麻問題を社会学的に考察し、何が問題なのかを解いている。手前味噌だが、確かに2冊あわせて読むと、更に理解が深まるだろう。武田教授は現在の通り一遍の環境問題に大きな疑問を感じていて、僕もその方面では以前から注目していた。ツバルへの見解については、現地でフィールドワークをした僕としては武田教授の考え方には疑問を持つが、昨今の怪しげな環境ビジネスを生み出す温床ともいえる、一部マスコミの報道や公的機関の公開データを一度は疑えという教授の姿勢には共感する。是非一読してほしい。


今月も、新旧多くの出会いがあり、最高の日々だったなー。

全てに感謝します。ありがとうございました!