都会のくじら
初冬だというのに、相変わらず暖かい日が続いています。
秋からずっと気になっていたのですが、庭の朝顔はまだ咲き続けています。
ここ数ヶ月、狂ったように咲き続けている朝顔。
一昨年に種を蒔いて、このブログで昨年も咲いている様子を紹介したけど、こんなに咲き続けたのは勿論今年が初めてです。
よく見ると、花が枯れても種が出来ていないものが殆ど。
冬の朝の日差しは、昔よりも鋭く紫外線を照射している。
その中で、青紫の小さな花びらを目一杯に広げて、悲しいくらいに咲き乱れる朝顔たち。
先日、ツバルで知り合ったブレッド&バターの幸矢さんがやっているNPOベアフット協会のビーチ・クリーンナップのイベントを手伝いに、鵠沼海岸へ行ってきました。
1000人近い人たちが集まってくれて、海岸のごみ拾いをして、そのお礼にライブを見てもらい、ピザやアイスやビールをご馳走するイベントでした。
幸矢さんは、ベアフットをもう25年もやっていて、湘南を中心に全国で音楽イベントを通して、気持ちが安らぐ、そして気持ちよく暮らせる場所と時間を皆で作っていく活動をしています。
今回のライブは、ブレッド&バターとアルフィーの坂崎さんでした。
なんでも「ダメ!」とか、「これをしないと環境が壊れちゃう」というのは、気持ちも身体も最後には拒否して大きく反動しちゃうよね。リバウンドしない環境活動っていうのが大切だよね。
はっきり言って、環境活動とかそういうのはガラじゃないけど、浜辺の気持ちよさや音楽ライブの楽しさや、皆と過ごす心地よさを味わうためにやっていこうと思ってるんだよね。
義務とかじゃなくて。
ツバルの海の気持ちよさや、人の温かさを見ていたら、
「ああ、やっぱりこの島、最初に沈んじゃうのかな」って思ったよ。
悲しいけど、そう有っちゃいけないけど、弱いところが最初にツケを払わされるんだよね、多分。
だから、せめてこの島のことは忘れないでおこうと思って、日本に帰ってきたんだよね。
先日、根津のあたりから上野まで、夕暮れ時にプラプラ散歩してたら、突然目の前に大きな鯨が現れました。
水銀灯に照らされたシロナガスクジラが、季節外れの虫の声の中でひっそりとダイブしていました。
トワイライトゾーンの中に迷い込んだような気分でしたが、国立科学博物館の実物大の巨大な鯨のレプリカをみて、都会に住む僕たちは、やっぱりこの地球を侮ってるなって感じたよ。
当然、今後、それなりに痛い目みるのは目に見えてるよね。
でも、それでもやっぱり、「ダメ!ゼッタイ」だけを言い続けるのはやめようと思っているよ。
そうじゃないと、やりきれないよね 楽しくやろうぜ!