一週間の(10月21日~10月25日)の活動報告をいたします。

今週は月曜日に衆議院予算委員会が開催されました。私は、予算委員会の野党筆頭理事ということで、野党の代表として予算委員会の運営を、与党筆頭理事の塩崎衆議院議員と話して予算委員会の段取りを組みました。民主党の国会議員7人が安倍総理に質問いたしまして、私も質問させていただきました。

私自身が質問した中身としては、安倍内閣が目指す社会とはどういう社会なのかということであります。安倍総理は、「世界で最も企業が活躍しやすい国」こればかりおっしゃるのですが、その先にどういう社会を目指すのかを伺いましたが、明確な答弁は得られませんでした。安倍総理は、目指すべき社会の理想像があまり明確ではないと思っております。特に弱いところは、社会保障や人への投資である格差是正や教育への投資です。これらの問題を軽視すると、結果として経済成長の基盤も崩れていくのではないかと考えております。どちらかというと安倍内閣はアメリカ型資本主義を推し進めているように思えます。しかし、日本型資本主義は、労働の規制緩和や短期的な企業の利益志向ということではなくて、ヨーロッパ型資本主義が大変参考になるのではないかと思います。

そして個別問題では、みずほ銀行の問題も追及いたしました。8回も社長あるいは頭取が主催する会議に暴力団関係への融資の資料が出ていて、毎年検査に入っていながら、金融庁はこの資料を知らなかったというのは不可解であります。金融庁のチェック機能が弱まっている可能性もありますので、これからもしっかりと監視してまいります。また、この問題に関しては、みずほ銀行の頭取を国会に参考人としてお呼びするよう要請をいたしました。

更に個別問題としましてはノバルティスという製薬メーカーの血圧を下げる薬について取り上げました。この件では、実際は効能がない効果を喧伝し、売り上げを不当に得た疑念があります。この血圧を下げる薬は一粒で累積1兆円も売り上げた薬でありますので、医療財政にも大きな影響があります。政府は、やはり企業を守り抜く、あるいは製薬メーカーには及び腰という印象を持ちます。他の製薬メーカーでも同じことがあるのか無いのか、こういうことも解明するためにノバルティスの日本の社長や担当の方を国会に参考人としてお呼びするように委員長に要請をして、今、理事会で検討しております。

そして、今、特定秘密保護法が議論されています。秘密を保護することは大切ですけれども、本当に出すべき問題点を出さないで秘密にするというマインドが復活するとしたら、大きな問題です。再び、消えた年金問題のような大きな問題が水面下で進みかねません。民主党が目指すべき社会を明確に打ち出し、そして、徹底的に追及して与党の問題点を炙り出すことが責任ある野党の役割であると考えておりますので、これからもしっかり取り組んでまいります。

台風の新たな被害が心配であります。万全の注意を払っていただきたいと思います。それでは失礼いたします。