一週間(1月28日(月)~2月1日(金))の活動報告を申し上げます。今日から二月です。今は、二月一日の夕方です。最近、三冊の本を常に机上に置いて、折に触れて参照しています。 

 一冊目は、『世界の99%を貧困にする経済』(ジョセフ・E・スティグリッツ著 徳間書店刊)です。スティグリッツ教授は、ノーベル経済学賞を受賞した経済学者です。この本は、格差是正の重要性を指摘しています。

 二冊目は、『暮らしの質を測る』(ジョセフ・E・スティグリッツ、アルマティア・セン、ジャンポール・フィトゥシ著 金融財政事情研究会刊)です。この本は、GDPの拡大は必ずしも国民の幸福には直結しないこと、“暮らしの質”こそがGDPに代わる指標であることを問題提起した本です。

 三冊目は、『平等社会』(リチャード・ウィルキンソン著 東洋経済新報社刊)です。この本は、格差が拡大すると、貧困層のみならず富裕層も精神疾患が増え、治安が悪化するなどの悪影響がでることを実証的に分析した本です。

 今週は、主に与党との交渉をしてまいりました。
私は、現在、衆議院予算委員会の野党筆頭理事を務めています。いよいよ、補正予算の審議が始まります。政権交代後初めての本格的な委員会質疑です。私は、予算委員会における野党の責任者として、多くの審議時間を確保するよう、連日、与党と交渉しています。 国の行く末が誤らないように、国会審議を通じて正してまいります。

 もう一つは、社会保障に関する民主・自民・公明の三党実務者協議です。私は、民主党を代表して協議に臨んでいます。年金・医療は国家100年の計です。来週の協議では、自民党・公明党から年金・医療に関する課題を提出し、既に前々回の協議から提示している民主党のものと突き合わせて協議することが決まっています。

 自民・公明の社会保障に対する考えは、現行制度が前提となっています。しかし、現行制度の微修正では、多くの問題点が解決できないのではないかと懸念しています。お互い妥協するところは妥協してより良い制度に着地するよう尽くしてまいります。