神山さんへ | 長塚智広オフィシャルブログ「ダッシュ長塚のsave the earth 」Powered by Ameba

神山さんへ

色々なご意見はあろうかと思いますが、サマーナイトは今まで一番の会心レースができました。
自分の優勝が一番いいけれど、神山さんに優勝してもらえて納得しています。

思い返せば神山さんとは色々な思い出がありました。
2000年のナショナルチーム入り以来、神山さんには公私ともにお世話になっています。
右も左もわからない自分でしたが、一緒に参加させていただいたシドニーオリンピック。
チームスプリントでは同チームで5位に。
無念にもメダルは叶わずでした。
気を取り直して挑んだ、ケイリンではまさかの失格。。。
その直後、壁にうな垂れながら、泣いていました。

長塚「また次頑張りましょうよ!」。
何と声をかけてよいかわからず、無理やり話しかけた言葉を覚えています。
こんなに完璧な人でも泣くんだ、そこまでオリンピックに賭けていたんだ。その時そう思いました。

次の神山さんの涙は、内田慶の事故でした。
今だから言えますが、内田の死を心から悲しみ、内田の遺体を目の前にして膝からがっくりと、大声を上げながら体が落ちていました。
その時みんなで誓った事は、内田の分も頑張ろう!でした。

そして今回3度目の涙は、G2サマーナイトで優勝。
2005年以来の特別競輪制覇だそうです。

自力から追い込みに戦法を変えていますが、これまでには、ハードな落車を含め大変な道のりだったと思います。

神山さんはたまにこんな事を言います。
「俺はボロボロになりながら棺桶にたどり着いてから死ぬ。ボロボロになった体をみんなに見られて、この人はずいぶん戦っていたんだね。傷だらけでひどい体だね」と言われておくられる。これが競輪人生に賭ける神山さんの言葉です。

このブログを発見されたら「恥ずかしい、書かないでよ」と言われそうですが、ギリギリ許してもらえそうなので書いてみました。

自分が負けてこんな事を書くのも変ですが、
神山さん、優勝おめでとうございます!次はグランプリですね。