静岡空港からJALが撤退、なので空港のお話 | 長塚智広オフィシャルブログ「ダッシュ長塚のsave the earth 」Powered by Ameba

静岡空港からJALが撤退、なので空港のお話

静岡空港からJALが撤退のニュースが今日出ましたね。
経営再建が急務のJALにとっては致し方のない、当然の判断と思われます。

「もう地方空港は救えない」政権が変わるってこう言う事かな?と思います。

我が茨城県で先日開港した茨城空港でしたが、人々の意識から少しずつ薄れて行くのを感じています。
知事選挙に出馬した際には勇気を持って、「茨城空港、霞ヶ浦導水事業の即時凍結!住民投票で再考」を訴えましたが、ある県民調査によると、茨城空港、霞ヶ浦導水事業に関心があると答えた県民は20%でありました。
期待したよりかなり少なかった。
つまり、県民は知らされていない。
開港した今はもっと上がっているハズですが。

空港を作るにあたって、県サイドの言い分は「国の金が3分の2、よって県民の負担3分の1は少ない」でしたが、この言い分は絶対に間違っています。
なぜなら、その財源は国民=県民がおさめた税金であるからです。

クウセイトッカイってご存知ですか?
空港整備特別会計の略なのですが、この財源の多くは航空会社が支払う空港使用料や航空機燃料税などですが、つまりは飛行機利用者の運賃負担によるものです。
クウセイトッカイから空港を作ったり、周辺整備、滑走路の増設などに使ったりしますし、
クウセイトッカイの歳入を多くする為に政治家が、「空港作れー、飛行機飛ばせー、歳入が減るから撤退するなー」となるんです。

つまり、空港を作る為に政治家が飛行機を飛ばさせ、赤字の路線でも空港を維持する為に飛行機を飛ばし続ける。
つまり、JALの経営手腕が悪かったように感じますが、実はJALって被害者だったんであろうと僕は思います。つまり官民のしがらみです。
だからこの時期、静岡空港からJAL撤退は当然であると考えます。

さて、我が茨城空港も、国民、県民負担を考えて、1年、2年後に、公共サービスの域を超えての赤字が出るなら、是非とも勇気ある撤退を考えて頂きたいと思っています。

搭乗率保証で採算度外視の赤字空港、もう、そんな時代じゃありません。

※搭乗率保証=一定の搭乗率に達しない場合は自治体が赤字額を負担します。これの抜け道は航空会社が飛行機を小さくすれば搭乗率は上がります。 ひどいですよね。