歴史ファン必見! 昔の東京へタイムスリップできる江戸東京たてもの園 東京都小金井市  | 出張ビジネスセミナー講師 永嶋信晴のブログ

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地方銀行に約十年間勤務した後、各種業務代行会社を設立し独立。ビジネス便利屋として、中小企業や病院などの営業企画、運営などをサポートしています。

最近はこれまでの経験を生かして出張ビジネスセミナーの講師もはじめました。

こんにちは。

 

新型コロナ肺炎は、ますます大変なことに…。

 

例年のこの時期は、どこへお花見に行こうかと考えている頃です。ところが、今年はそんな浮ついた気分になれませぬ。

 

それでも、完全防備で、桜が咲いている様子は確認したいと思っています。

 

個人的には、桜の花の下で、お酒を飲みながら楽しんでいる人たちを眺めるのが好きなのですよ。

 

今年は自粛モードなので、そんな平和な風景を見ながら歩くことはできないでしょうね。

 

そこで、安全なネット上で、ウォーキングを楽しんでいただこうと、新刊おもしろ歴史ウォーキング 東京編3​​​」からのネタです。

 

 

今回、ご紹介するのは、第8章の「歴史ファン必見! 昔の東京へタイムスリップできる江戸東京たてもの園 東京都小金井市」。

   

諸事情があって、冒頭の部分だけですが…。

 

すべての記事は、こちらですよ。

 

是非、本書もご覧いただければ幸いです。

 

 調べてみたら、江戸東京たてもの園も、新型コロナウイルスの影響で臨時休園しているみたい。 今回のウォーキングは、新型コロナ肺炎が世の中に存在しなかった頃に行きました。

 

この頃のように、何の心配もなく出歩ける日が返ってくることを祈っています。 

 

1.上野公園の1.4倍の広さの小金井公園

 

今回行ったのは、「江戸東京たてもの園」。

 

東京都小金井市と一部が小平市、西東京市、武蔵野市にまたがる広大な小金井公園の中にあり、江戸時代から昭和初期の建物が建ち並んでいる野外博物館。古い建物大好き人間としては、是非、訪れねばなりませぬ。

 

…ということで、JR中央線武蔵小金井駅から小金井公園へやって来ました。

 

実は何度も来たことのある場所ですが、公園は相変わらず広い。広さは、なんと77ヘクタール。同じ都立公園でも、日比谷公園の4.7倍、上野公園の1.4倍もあるのだとか。

 

もとは、昭和15年の紀元2600年記念事業で計画された小金井大緑地。そして、昭和29年小金井公園として開園したらしい。もちろん日比谷公園や上野公園より新しい公園なのですな。

 

サラリーマンやOLが昼休みに弁当を食べていないし、池にボートもない。少々の家族連れがやって来ても、軽く収容しきれてしまう所がこの公園の魅力かもしれませぬ。

 

小金井公園の西に江戸東京たてもの園の入り口がありました。入り口のビジターセンターと呼ばれる格調のある建物は、旧光華殿。昭和15年に、紀元2600年の記念式典用に皇居前に建てられた式殿であったそうな。

 

一般の入場料400円を支払って中に入ると、旧石器時代から江戸時代までの考古資料、歴史資料の展示室がありました。

 

2.昔の東京のハイカラな暮らしが実感できる

 

一通り眺めてからいよいよ今日のメインイベント、屋外展示コーナーへ。まず目の前にある比較的新しい建物から見学することにしました。

 

まず入ったのが、「田園調布の家」。田園調布の草創期は、こんな家が建っていたのですね。

 

 

平屋の洋風建築ですが、居間を中心に食堂や寝室、書斎が配置されてとても使いやすそう。和室と洋間の折衷の「文化住宅」と違って、全室洋間なのもハイカラですね~。

 

隣に立っているのが、建築家の前川國男邸。

 

 

切妻屋根のモダンな建物ですが、戦時中に建てられたというから驚きです。書斎の開放感いっぱいの窓がいいですな。

 

 

一見、昔のホテルのようにも見えるこの建物は、「常盤台写真場」。

 

 

いわゆる写真館なのですな。

 

二階がスタジオみたいになっていて、天井や側面の窓から日が一杯に入って明るいのが印象的でした。当時は照明設備が発達していないので、太陽光を最大限取り込もうとしたのでしょうね。

 

一階の住宅部分は、和室が多く、そのアンバランスなところも興味深かったです。

 

「常盤台写真場」の向かいにある豪壮な日本建築はどちらのお宅?と思ったら、なんとあの財閥三井家の邸宅なのでした。

 

 

昭和27年に建てられたそうですが、客間と食堂は京都にあった建物を移築したそうですね。当時はもっと広かったのでしょうが、家具やシャンデリアなどの設備は、さすが三井家だと思いました。

 

 

でも、二階のご当主と奥様のお部屋はそれぞれ六畳間。ご当主は、和室にベッドでお休みになっていたそうですが、なんとも狭そうな雰囲気でした。

 

広いからゴージャスという訳ではないと思いますけど、奥様の趣味の部屋が二畳ですからね。狭いと落ち着くのは、貧乏な私にも納得できますが、そのココロはどうなのかわかりませぬ。

 

和風の豪邸の近くにあるのが、オシャレな洋館のデ・ラランデ邸。

 

 

元は平屋建ての洋館だったものを明治43年頃、ドイツ人建築家ゲオルグ・デ・ラランデにより三階建てとして増築されたらしい。

 

この建物は、平成11年まで新宿区信濃町に建っていたそうなんですよ。信濃町周辺には昔よく行ったので、目に入っていたのかもしれませんね。

 

3.江戸時代の民家がいっぱい

 

新しめの家を見た後、江戸時代の家屋をまわりました。

 

 

八王子千人同心組頭の家、農家の綱島家と吉野家の江戸時代の民家。土間と座敷がある基本的な間取りは、どこも大差はないみたい。

 

 

最初、「吉野家」と聞いて腹が減っていた私は喜んだのですが、牛丼も豚丼も売っていませんでした。

 

 

(以下、「おもしろ歴史ウォーキング 東京編3」に続く)

 

この後、たてもの園のセンターゾーンと東ゾーンへ。

 

こちらでは、2・26事件の舞台になった高橋是清邸が見学できます。

 

 

是清が暗殺された二階の部屋も残されており、歴史の舞台に立ったような重みを感じました。

 

また、大正時代に作られた旧大名家の門と江戸時代の名主の家の豪華さには驚かされましたね。

 

東ゾーンの昔の商家や銭湯、居酒屋などの古い家並みも素晴らしい。中高年は、ノスタルジックな気分を味わうことができます。

 

 

特に、足立区にあった銭湯は、男湯と女湯の間の仕切りの低さに注目です。当時より日本人の身長が伸びたのを実感させられたのでした。 

 

東京の歴史ウォーキングの醍醐味が味わえる続きは、是非、​​こちら​​をご覧いただければ幸いです。

 

​​おもしろ歴史ウォーキング 東京編3​​」

 

 

 

(参考)

目次より

第8章 歴史ファン必見! 昔の東京へタイムスリップできる江戸東京たてもの園 東京都小金井市
 1.上野公園の1.4倍の広さの小金井公園
 2.昔の東京のハイカラな暮らしが実感できる
 3.江戸時代の民家がいっぱい
 4.2・26事件の舞台のひとつ、高橋是清邸がある
 5.大正時代の大名家の門と江戸時代の名主の家
 6.昔の商家、銭湯、居酒屋などが古い町並みとして残る