流動資産:貯蔵品
1 内容と範囲
貯蔵品とは、工場用消耗費品、燃料、事務用消耗品、消耗工具、消耗器具備品、梱包材料などのうち、取得の際に経費または材料として処理されず、未使用のまま貯蔵されているものを言います。
貯蔵品は、税法では毎期にほぼ一定の量を取得して消費する作業用消耗品、事務用消耗品、梱包材料、広告宣伝のための印刷物、見本品などについては、資産計上しないことが認められています。ただし、これは毎期継続して適用する場合に限られます。
-かっぱ-
流動資産:原材料
1 内容と範囲
原材料とは、製品を製造するために消費される物品のうち、外部から購入したものを言います。さらに厳密に言えば、製品の中に素材の原形をとどめていないものを原料、とどめているものを材料として区分することもあります。
具体例では 、製品の基本部分を構成する主要原材料、製品を製造する際に補助的に消費される設備補修材料、機会油などの工場消耗品、ドライバーなどの消耗工具器具備品がこれにあたります。
このうち、消品工具器具備品については使用可能期間が1年未満、または取得価額が10万円未満のものに限られます。
-かっぱ-
流動資産:仕掛品
1 内容と範囲
仕掛品(しかかりひん)とは、販売を目的とする製品の製造過程にあって、現に仕掛中のものをいいます。
従って、自社で使用することを目的に仕掛中のものはこれに該当せず、固定資産である建設仮勘定で処理することになります。
仕掛品は、製造途中にある物品という点では半製品と同じですが、半製品がそのまま販売又は貯蔵できるのに対して、仕掛品は販売も貯蔵も出来ないという点で異なります。
2 未成工事、半成工事
仕掛品は業種によって呼ばれ方が異なり、建設業では未成工事(みせいこうじ)(支出金)、造船業では半成工事(はんせいこうじ)といいます。
建設業や造船業のように、製品が完成するまで時間がかかる投入原価のうち、期間費用として処理されていない部分を処理するための勘定です。
3 仕掛品の評価
期末における仕掛品の原価は、適正な原価計算に基づいて算定しなければならなりません。具体的な算定は、原価計算の方法によって次のように異なります。
個別原価計算による場合は、製造指図書に製造原価が区分して集計されるため、期末の未完成製造指図書に集計された製造原価をもって、仕掛品の取得原価とします。
総合原価計算による場合は、一定期間の生産量に対応して、一定期間の原価が集計されるため、期末の仕掛品原価を評価しなければ、製品原価を算定することが出来ません。このため、まず仕掛品の製造工程における進捗度を加味しながら製品に換算し、コレに基づいて算定した製造原価を持って仕掛品とします。
総合原価計算による評価方法には次の3つがあります。
①平均法
期末仕掛品原価=(期首仕掛品+当期製造費用)×期末仕掛品完成品換算量/期末仕掛品完成品換算量+当期完成品量
②先入先出法
期末仕掛品原価=当期製造費用×期末仕掛品完成品換算量/当期完成品量-期首仕掛品完成品換算量+期末仕掛品完成品換算量
③後入先出法
a)期首仕掛品>期末仕掛品の場合
期末仕掛品原価=期首仕掛品原価×期末仕掛品完成品換算量/期首仕掛品完成品換算量
b)期首仕掛品<期末仕掛品の場合
期末仕掛品原価=期首仕掛品原価+当期製造費用×期末仕掛品完成品換算量ー期首仕掛品完成品換算量/当期完成品量-期首仕掛品完成品換算量+期末仕掛品完成品換算量
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