「まるで地獄のようだった」。
近くに住む男性会社員(43)は、吉田屋2階の角部屋で「こんな所で死にたくねぇよ」と叫んでいる男性を見た。
炎は近くのマンションの7~8階くらいの高さにまで上がった。
現場はマンションや民家が密集する住宅街。
「『飛び降りろ!』と呼びかけたが、その男性がどうなったかは分からない」と肩を落とした。
吉田屋に数年間滞在していたという60代の男性は「着替えや貴重品のほとんどを置いてきてしまった。
明日からどうやって生きていけばいいのか」と途方に暮れた様子で話していた
複数の宿泊客が「玄関が燃えていた」
「ガソリンが燃えたときのようなにおいがした」と話していることなどから、同署は放火の可能性もあるとみている
火はあっという間に木造の簡易宿泊所2棟を飲み込み、夜空を真っ赤に染めた。
川崎市川崎区日進町の「吉田屋」から出火し、死者4人が確認された火災。
火の手に追われた宿泊客は着の身着のまま建物2階の窓から次々と飛び降りた。
「まるで地獄のようだった」。
複数の宿泊客が「玄関が燃えていた」「ガソリンが燃えたときのようなにおいがした」と話していることなどから、同署は放火の可能性もあるとみている...