皆さん、こんにちは。マーケティングプラットフォーム本部で、自社開発製品を担当している柏崎です。
弊社では、これまで「ビッグデータ」×「分析アルゴリズム」×「最適化エンジン」を基盤としたさまざまなマーケティングツールを開発・提供しております。また、最近はこれらのツールを密接に連携し、より使い易く効果的な「マーケティング・ソリューション」として提供しております。
先日、「マーケティング・ソリューション」をより皆さんに知っていただくために、ウェブサイトを開設いたしました。
それに合わせて、「マーケティング・ソリューション」の中でも、弊社の代表的な自社開発製品である、レコメンドエンジン搭載プライベートDMP「Rtoaster」と運用型広告最適化ツール「L2Mixer」の製品サイトについても、全面リニューアルいたしました。
↑ レコメンドエンジン搭載プライベートDMP「Rtoaster」製品サイト
今回は、これら製品サイトのリニューアルが無事に完了し本番リリースするまでの、"あれこれ"をご紹介したいと思います。
■製品サイトリニューアルの背景
リニューアル以前の製品サイトには、以下のような課題があり、今回、リニューアルを行うこととなりました。
・リニューアル以前のサイトはページ数が多く、大量の情報が盛り込まれており、お客様目線での情報の整理や導線の整備がきちんとできていなかった。
・新機能が追加されるとそのまま情報量が増えていき、お客様に必要な情報を適切に伝えきれていなかった。
・サイトの作成時期により、各製品サイトがばらばらで統一感がなく、今後「マーケティング・ソリューション」として提供するためには、統一感が必要だった。
私個人としては、このような問題には、これまで全力で目を逸らしてきましたが(笑)、ついに、覚悟を決めてリニューアルに取り組む時がきてしまいました。
■リニューアルを担当したWeb制作会社との出会い
このような状況の中、弊社が以前にWeb制作案件の相談をしたことのある会社に、今回のサイトリニューアルへご協力いただくことになりました。
2014年秋、先方のおしゃれなオフィスにお邪魔して、メンバーの方々と初顔合わせを行い、リニューアル後のサイト構成イメージなどを思いつくままにお伝えしました。そして最後に(肝心の予算感をお伝えしないまま)概算のお見積りをお願いし、打合せを終えました。
ところがどっこい。後日いただいた概算費用の見積りを見たところ、「え?」と二度見をしてしまうような金額! よくよく確認したところ、リニューアル前の製品サイトの膨大なページ数がすべて制作対象となっていることに気付きました。
「いやいやサイトはすっきりスリム化したいんです!ページ数は大幅に減らしたいんです!」という重要な要件をきちんとお伝えできていなかったことに反省しつつ、改めて予算感や前提条件、想定していたシンプルな構成などを先方にお伝えしました。
こうして、きちんと要件を伝えて、すり合わせることの大事さを改めて痛感しつつ(基本的なことですが・・・)、どうにかプロジェクトが動き出しました。
■いざ、プロジェクトがスタート
まず最初に、今回のリニューアルプロジェクトの全体的な進め方とスケジュールを確認し、その次に「サイトで誰に何を伝えたいのか?」といったことを明確にしていきました。私もRtoasterを導入する際にお客様に同じことをお伝えしていますが、実際に自分自身が取り組もうとするとできていないことも多数ありました(汗)。
そこからプロジェクトのゴールイメージや、「マーケティング・ソリューション」および各製品のブランドイメージについてのディスカッションを重ねました。その後、トップページやメインビジュアルで訴求するメッセージや全体のデザイントーンを徐々に詰めていきました。
制作会社の方々には、弊社の各製品の理解に留まらず、今後の方向性やコンセプトについても何度も繰り返し共有させていただいたため、弊社製品を本気で営業していただけるのではないかというレベルにまで理解を深めていただいたと思います。「もし、万が一、転職を検討される際には、ぜひ弊社までご連絡ください!」と、思わず冗談で言ってしまったぐらいです(笑)。
また、サイトの制作に入る前に、プランニング、方向性決め、イメージの共有をプロジェクトメンバーでしっかりと行うことが、最終的なアウトプットを大きく左右すると、今回改めて実感した次第です。
そして、一旦プロジェクトが動き始めると、さまざまな確認事項やアウトプットの確認が次々に出てきました。必要な素材やデータはこちらからお渡しした上で、
ページ構成案が出てきたらレビューし、
ワイヤーフレームが出てきたらレビューし、
ページデザインのイメージが出てきたらレビューし、
本文のテキストをレビューし、
テスト環境にアップされたらレビューし、
時にはレビューを忘れ、
修正したものが出てきたら再度レビューし、
とにかくレビューし・・・。
各サイトのページごとにどんどん発生するレビューの嵐に、テニスのラリーのように打ち返したり、打ち返しきれなかったりする日々がしばらく続きました。
■作業の遅れもなんのその、ラストスパートへ
このように、制作会社側のアウトプットは順調に進んでいったのですが、その一方で、弊社が用意しなければならないコンテンツの作成がなかなか進まないという事態に。
というのも、今回のサイトリニューアルにあたり、細かい特徴や機能の詳細については、スライドシェアにまとめて公開し、更新性を良くしようという方針があったため、当然スライドの原稿は弊社で全て作成することになっていました。
ところがサイトの構成をすっきりさせた分、スライドの中身が盛りだくさんとなり、スライドに入れる項目や内容の検討にも時間がかかるという事態が発生しました。タスク管理表の進捗が週を追うごとにじわじわと遅れていき・・・。
気がつけば当初目標としていた時期でのリリースが厳しくなっていました。すべて自分たちの責任なのですが・・・。
そんなこんなで、新しい年が明け、気持ちも新たに(むしろ開き直って)リリースに向けてラストスパートを開始しました。1月半ばには、弊社が対応するべきコンテンツ以外の納品が完了し、弊社の作業も少しずつ追い上げを見せ、ようやく完成が目に見えるところまで近づいてきました。
そして、最後の総仕上げということで、最終リリースに向けた準備をはじめることになるのですが、いろいろとやることを洗い出してみると、コーポレートサイト側の修正やリンク用バナーの作成、実装するRtoasterの設計、製品導入企業のロゴ掲載許諾の調整、全社広報の準備など、直前までやることが満載なのでありました・・・。
最後の最後で、心が折れそうにもなりましたが、なんとか無事に本番リリースすることができました!
今回リニューアルしたサイトでは、随時最新情報をアップデートしておりますので、ぜひ一度ご覧いただけますと幸いです。
■Rtoaster、L2Mixerもフル活用
実は、今回リニューアルした「Rtoaster製品サイト」には、レコメンドエンジン搭載プライベートDMP「Rtoaster」を実装しています。何がどのようにあなた向けにレコメンドされているか分かりますか?
一例として、以下のようなレコメンドが実装されています。
1.メインビジュアル
流入キーワードやリファラーなどによって、メッセージを変えています(LPO)。
2.連携ツールロゴ表示
クリエイティブ自動最適化機能により、セグメントごとにロゴの並び順を変えています。
3.導入企業ロゴ表示
ページ表示ごとにランダムにロゴを表示しています。
4.お問い合わせ用の電話番号欄表示
弊社の営業時間中のみ、お問い合わせ用の電話番号の欄に追加でメッセージを表示しています。
5.導入事例
サイトの「特徴」ページや「機能」ページなど、閲覧ページの傾向により事例を出し分けています。
レコメンドと聞くと、よくECサイトで表示される「おすすめ商品」などをイメージされるかもしれませんが、実は、このような製品サイトやコーポレートサイトでも、さまざまな活用ができます。ぜひ、お気軽にお問い合わせください。
また、弊社ではリスティング広告の出稿の際には、もちろん運用型広告最適化ツール「L2Mixer」を活用しています。おかげさまで、予測モデルによる最適化入札機能を利用し、CPAはどんどん下がっています!
■最後に
実は、「Rtoaster製品サイト」には、隠しレコメンドが1か所あります。特定の行動をした場合のみ表示される超レアな実装です。見つけた場合、エレメントID*1を1個サービスしますので、ぜひ探してみてくださいね(笑)。