その時々の需給環境や相場にもよるが、基本的にはエコカーの販売が好調な企業がクレジットの売り手に回り、EVなどをもたない企業が買い手のリストに掲載される。CARBは1年に一度、その状況を発表しており、エコカー販売の先行指標として各社はその結果を注視している。
2013年9月末までの1年間はEV専業の米テスラ・モーターズが圧倒的な首位だった。だが昨年まで25クレジットの販売にとどまっていた日産自動車が、今年は663クレジットの販売とテスラを僅差で抜き、首位に躍り出た。
日産は同州でEV「リーフ」の販売を伸ばし、ZEV規制の基準達成に余裕が出てきたとみられる。また伊フィアットが3位に入った。
これは筆者がカリフォルニアで定点観測したデータに近い。今年6月上旬、一定時間内に同州の高速道路を走行するEVの台数をカウントした。結果はリーフが圧倒的に多く、次にテスラの「モデルS」、フィアットの「500e」という順番だった。