書き忘れていたが、今年は久しぶりにラフォルジュルネに行くことができた。

お金がないので、聞いたのはラムルー管弦楽団によるフランス作曲家の管弦楽曲集だけ。曲目は以下の通りだ。

児玉桃(ピアノ)/ラムルー管弦楽団/フェイサル・カルイ(指揮)
時間: 11:15-12:15  会場: 大ホール
デュカス:交響詩「魔法使いの弟子」
ラヴェル:ピアノ協奏曲 ト長調
ラヴェル:ボレロ

結論からいえば、全く印象に残らないつまらない演奏だった。席が悪かったせいだろうか。それとも音楽祭の最初だったから時差ボケなどでオーケストラは体調がよくなかったせいなのか。はたまた久々のライブ演奏だったゆえにぼくとしては多大な期待を抱いて演奏にのぞんんだせいもあるかもしれない。だが、フランスらしさのかけらもない、まるで無個性な日本のオーケストラのような演奏だった。二年前に同音楽祭できいたシンフォニア・ヴァルソヴィアのくすんだ音色は素晴らしかった。

ただ音楽祭は大変良かった。出店が数多くたくさんの人で賑わい、天気がよかったのでびわ湖のほとりの雰囲気は最高だった。弁当を食べながらのビールは毎年格別だ。おみやげにラフォルジュルネのミニノートを買って帰った。

びわ湖には「びわ湖声楽アンサンブル」という素晴らしい合唱団を専属で抱えているので、東京のように海外から合唱団を呼ぶことは去年か今年からやっていない。3年前の「Voces 8」は正直いまいちの出来だったが、普段はきけない海外の合唱団の演奏と接することができてよかった。東京のコルボとローザンヌ声楽アンサンブルとまではいわずとも、それなりの一流の海外合唱団を招待してくれないだろうかというのがぼくの切なる願いである。まぁ、予算がかなり厳しい(入場料収入だけだと赤字らしい!)ので難しいだろうが、これからも工夫してより素晴らしい、初心者も玄人も楽しめる音楽祭にしていただけたらと思います。この音楽祭がこれからもずっと日本中に根付くことをぼくは祈っているのです。

演奏はひどくても、良い休日を過ごすことができた。来年も楽しみなので、絶対行くと思います。