The Decca Sound/Decca Sound
![](https://img-proxy.blog-video.jp/images?url=http%3A%2F%2Fecx.images-amazon.com%2Fimages%2FI%2F518Byqm2g6L._SL160_.jpg)
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『レコード芸術』の「欧米四カ国の音楽評論家による最新レポート」でアメリカの評論家セオドア・ルビー・ジュニアさんが去年発売された「デッカサウンド」というボックスについて二回に渡り記事を書いている。
この「デッカサウンド」はユニバーサルが毎年企画している50枚組の廉価ボックスのひとつだ。録音に定評のある珠玉のアルバムが揃っており、お買い得企画といえる。
セオドアさんがわざわざ取り上げたことからもわかるように、どのアルバムも本当に素晴らしい内容ばかりなのだ。セオドアさんがノスタルジーに浸る気持ちもよくわかる。特に「デッカサウンド」と称されたデッカの録音は、今のSACDに劣らない。音像は立体的で奥行きであり、音が輝き艶がある。
録音技術は飛躍的に向上したのだろうが、これらのアルバムを聞いていると、その進歩を訝しがりたくなる。SACDというフォーマットの革新という段階に至って、ようやくこの境地に追いついたのかもしれない。録音の出来は機械ではなく、技師の腕に大きく左右されることを実感する。何でも、やはり最後は人なのだ。
そのデッカサウンドの集大成とも言える録音は、やはりアンセルメの一連のアルバムだろう。日本でのコンサートが録音に劣る出来だったので、ファンを失望させた逸話は有名だ。音の密度が濃いというレベルではないのだ。カラヤンも録音に定評があったが、アンセルメこそ本当の録音芸術の極地だと思う。
今アマゾンで7000円と値下がりし、僕が買ったときより1000円近く安くなっている。実に恨めしい。しかし、本当に素晴らしいアルバムばかりなのだ。
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セオドアさんがわざわざ取り上げたことからもわかるように、どのアルバムも本当に素晴らしい内容ばかりなのだ。セオドアさんがノスタルジーに浸る気持ちもよくわかる。特に「デッカサウンド」と称されたデッカの録音は、今のSACDに劣らない。音像は立体的で奥行きであり、音が輝き艶がある。
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そのデッカサウンドの集大成とも言える録音は、やはりアンセルメの一連のアルバムだろう。日本でのコンサートが録音に劣る出来だったので、ファンを失望させた逸話は有名だ。音の密度が濃いというレベルではないのだ。カラヤンも録音に定評があったが、アンセルメこそ本当の録音芸術の極地だと思う。
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