気づいた方は誰もいらっしゃらないかもしれませんが、ブログの題名を「ながてつ音楽堂」に変更いたしました。「ながてつ」は僕の昔からのあだ名の一つであり、「音楽堂」はこのブログという場で僕の音楽の話を聞いていただくという、そのまんまの名前です。このブログも当初は哲学、音楽、文学など様々な芸術分野をまたがる総合的文化ブログを目指していたのですが、いつのまにやら音楽一辺倒のブログになってしまいました。このブログも創設以来はや三年、自分なりに「音楽を語る」ことと向き合ってきたつもりです。少しずつですが、このブログも進化しているのです。

 僕は文章を書く上で、楽譜を持ち眉間に皺をよせながらウンチクを披露するというコアな目線ではなく、自分の所感を具体的に言葉にすることを目指してきました。だから若干大雑把で印象批判に陥るギリギリの文章になっていますが、細かなところに拘泥する聴き方はどうも音楽鑑賞として良くないと考えています。部分は全体をなすといいますが、僕にとって音楽とは全体、つまり最後聞き終わった後が問題なわけです。演奏に少々傷があったり解釈が自分と合わなかったとしても、全体聞き終わった後「良い音楽を聞いたな」と思えばそれで良い。僕はそう思った理由を分析し、言葉として表現するわけです

 なお、このブログでは僕が本当に良いと思ったアルバムしか紹介しないようにしています。時々怒りを覚えたアルバムを紹介することもありますが、それは例外です。批判をすることは簡単です。でも、一旦その演奏を拒否してしまうと、会話ができなくなってしまう。つまり、頭から悪いと決めつけてしまって、良い所があっても偏見から体が拒絶反応を起こしてしまい、思考を停止してしまいます。それは両者にとって良くないことだと僕は思っています。ですから、僕は批判の言葉をこのブログでぶちまけるようなことはしません。

 以上、久しぶりにこのブログのコンセプトを語って参りました。僕としては、このブログを読んで実際にアルバムを手に取っていただき、良い音楽体験をしていただけたら嬉しく思います。

 最後に、いつも読んでくださりありがとうございます。これからもよろしくお願いいたします。

                                てつより