イラスト・コース課題
●イラストの1年生は今年は90%女性でした。
「キャラ」の学習・トレーニングでは、どうしても女生徒対応になりがちです。
男子が途中で脱落。前期の終わりには男子が1名!
課題は「ロボット」でクラシック型とニューモデルの2パターンとかも
やったりしますが「花の女王」和洋2パターンとか「美女と野獣」といった
比較的対照できる「キャラ」を、全身ポーズで描く。
★作画中はぼくは見回ったりしません。
自由に描いてもらう。ただ、キャラ課題が持っている意味については
予めしゃべる。あとは3時間くらい掛けてエンピツ・スケッチ→ペン描きで
いわゆる<墨一色原稿>の完成を目指してもらう。
このペン描きについては、課題に入る以前の段階で、トレーニングを
やっています。初めてペンで描く人も多いのです。
★こうした課題だけでなく「冬に向かう姉妹」といった<季節感>の絡んだ
課題もやってもらう。これには、多少の背景画も添えるよう条件を付けています。
吹雪・枯れ木など、「記号的」な背景描写を憶えてもらうためですね。
こうした課題を繰り返しやっていくわけです。自由に描かせてはいますが、
出来上がった段階で作品をあずかり、トレペで赤を入れます。
デッサンの狂いなどは、エンピツでも修正したり、参考意見も添えて返却。
授業内にやらず、自宅でやります。この方が授業より大変かもしれませんね。
サービス残業ということになりますか。(笑)
●デザイン的課題は、イラスト系の先生が担当されていますから、
極力、人物が自由に描けるようになるよう、そしてファッションのバラエティに
ついても経験を積んでいけるよう指導してゆきます。
マンガ・コースでも同様な課題と時間でやってみたいのですが、マンガの
生徒は、やはり物語作品を描きたがっている。そこでストーリー構成についての
時間に振り向けられてしまう。
★こちらのコースで問題なのは、学生たちの読書量!
ご存知のように、彼らも「活字本」をほとんど読んでいないのです。
日本の「国語教育」はどうなっているんだ!!と叫びたくなる。これが本音ですよ。
教育再生なんとやら~といった論議が繰り返されていますが、ぼくに言わせれば
絶望的!マンガが有って良かった~という感じさえします。
TVドラマやアニメでは文字を読まずに済む。マンガはとりあえず「ネーム」(文字)を
読まねば楽しめないから!