とあるバーのママさんから相談が来ました。
そのママさんが借金の連帯保証人になってしまい、困ったことに借金をした人が逃げていなくなってしまいました。
当然そのママさんに返済するように通知が来たわけですが、ママさんはお金持ちではなかったのですぐには返済できない、ということでした。
そうこうしている内にだんだんと返済を迫る債権者が強気になり、脅迫的なことまで言うようになったそうです。
確かに借金の連帯保証人になったママさんは債務者として借金を返済しなければなりませんし、できれば逃げてしまった本当の債務者を探しだして借金をきちんと返済させる必要があります。
しかし、そうだからといって債権者が脅迫染みたことまで言って返済させる、というのはルール違反なわけです。
そこで私に相談がありました。
脅迫、恐喝というのは立派な刑事事件になりますので、私は即座に警察を巻き込むことを提案しました。
ママさんには債権者と直接会って返済相談するように伝えまして、その相談をする場所(喫茶店)に現役の警察官(私服刑事)を配する、という調整を行いました。
当然警察署には内容をすべて話し、協力を求めましたし、きちんとした手順とルートを使いましたので警察も協力してくれることになりました。
そして債権者とママさんとの直接相談の日。
指定された時間よりも前に喫茶店に私服刑事が入り、ママさんがその後に到着します。
その後、指定時間ぴったりに債権者が入って来ましたが・・・・・
債権者が喫茶店に入りまして、中を見渡し、何やらヒソヒソ話。
その後ママさんと直接会話でしたが、何とも和やかに、拍子抜けするほどあっさりとした会話になってしまってました。
「ママさん、そうですか、連帯保証人ですから幾らかづつでも返済をお願いしますね。ほんと、ママさんもいい迷惑ですよね。でも私どもも貸したお金なのできちんと返済してもらいたいんですよ。ご理解くださいね。」
脅迫や恐喝とは全く無縁な、実に平和的な話で終わってしまいました。
債権者とママさんとの話が終わり、債権者が帰った後に残された私と私服刑事とで顔を見合わせ、「まあ何事もなくてよかったですね」と言ってこのご依頼は完了となりました。
結局債権者は喫茶店内を見渡し、雰囲気を察知して脅迫染みたことを言うことによる危険を感じたのでしょう。
それは見事なことですし、結果としてママさんも脅迫されることなくその後はきちんと定められた返済方法を守り、連帯保証人としての責任を果たされたそうです。
応援、よろしくお願いします。
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